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フルオルエレスタダイト フッ素エレスタド石 Fluorellestadite

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フッ素エレスタド石は、エレスタド石グループの仲間で、日本の秩父鉱山で1971年に発見された水酸エレスタド石と同じグループを形成しています。
青い部分は方解石で、黄色褐色部分がフッ素エレスタド石です。
産地により、黄褐色・薄紫・薄青緑−無色などがあます。
本鉱はアメリカカリフォルニア州クレストモアのもので、この産地は黄色及び薄紫のものがみられ、薄紫は稀です。
青い方解石の中にあるのは、この産地の特徴です。
産出地はアメリカ・メキシコ・ポルトガル・フランス・ドイツ・ロシア等があります。ウィルケイトとフルオルエレスタダイトフッ素エレスタド石はもともと、ウィルケイト(wilkeite)という名前でした。
ウィルケイトという名前は、1914年にEakle と Rogersによって、鉱物収集家でありディラーであるRM Wilkeに敬意を表し命名されました。
1922年、このウィルケイトが分析され、先に報告された内容とは異なっており、新種と認定されました。
その際、米国ミネソタ大学岩石分析研究所のアメリカ分析化学者Reuben B Ellestad(1900–1993)に敬意を表してこの名前となったそうです。
産出地 産状フッ素エレスタド石はスカルン鉱物です。
共生鉱物として、透輝石・珪灰石・オケナイト・ベスブ石・方解石等
結晶の形は針状・針状の集合体、及び六角柱状です。
六角柱状の結晶は端(END)の部分が不十分な形をしています。
水晶などで言う頭の部分がよくわからない感じで柱が終わっています。 産出地は、アメリカ・メキシコ・ロシア・フランス・ドイツ・ポルトガルそして日本。
最初に触りましたが、エレスタド石グループの一つ、日本原産の水酸エレスタド石の産出地と同じ、埼玉県秩父鉱山です。 基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 Ca10(SiO4)3(SO4)3F2色 黄褐色・薄紫・薄青緑−無色条痕 白色結晶系 六方晶系へき開  一部不完全(Imperfect/Fair On {0001}, imperfect)硬度 4.5比重 3.03

デビリン デビル石 DEVILLINE

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名前の由来は悪魔ではなく、フランスの化学者Henri Étienne Sainte-Claire Deville(H.E.サン・クレール・デヴィーユ)[1818/3/11−1881/7/1]に因んで命名された名前です。
フランスの化学者・鉱物学者及び鉱物標本ディーラーのFélix Pisani [1831/4/28– 1920/11/7](フェリックス・ピサーニ)がデヴィーユに敬意を表し1872年に名付けたとのことです。

銅の二次鉱物であり、爽やかな美しい色合いのブルー・グリーンの結晶です。
世界のあちこちで産出され、日本でも産出されています。
針状の結晶が放射状になった集合体や葉片状の集合体などが見られます。
ミネラルショーでも見かけ、セレナイトにコーティングされた爽やかな緑色の丸い結晶が白っぽい母岩の上にポンポンとあるかわいい標本です。そしてこのタイプですが…
デビル石という名前ではない鉱物名で同タイプ・同産地の標本を複数見かけました。
手元の標本はデビル石となっていますので、気になってMindatの写真を確認すると、同一タイプ同一産地の写真が登録されていました。
写真で確認しただけなので、厳密に調べるとまた違う事実が出てくるかもしれませんが…
いろいろな名前の鉱物名で流通してしまったがゆえに、一時的ですが怪しまれてしまった標本という悲しい事実があります。
個人的にとても可愛くて気に入っている標本でしたので、そのように言われている発言を目にするとちょっと切ない気持ちになります。でもですよ。
自分がいいと思ったら人がどう言おうと何であろうといいのです!
自分にとってどうなのか?それが所有するということの意義だと思います。
そして、人の価値観を他人がうーだこーだ言うことこそ、愚の骨頂と思います。以前、お客様が私のデビル石の標本を見て名前を聞かれて伝えると、ムッとして、「何なの?その名前は!」と怒られた経験があります…
悪魔という意味合いの語源ではないことを伝えると、落ち着いていただけました。
ん?でもわたし、なんでおこられたの…^^;?と思いつつ、そのお客様、私のデビル石の標本がどうしてもほしいと…
お話しましたが、結局私が折れてお嫁入りとなりました。
いつか私のもとに永久就職してくれる可愛い悪魔と出会える日が来ますように…基礎データ化学組成 硫酸塩鉱物 CaCu4(SO4)2(OH)6・3H2…

コールマナイト コールマン石 灰硼石 COLEMANITE

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ホウ素の鉱石として、産業利用価値の高いコールマン石。
和名は灰硼石(かいほうせき)
1882年、アメリカカリフォルニア州デスバレーにて発見され、その発見された鉱山の持ち主の名前である、William Tell Colemanに因んで命名されました。
カリフォルニアにてホウ酸塩の鉱床がたくさん見つかり、ホウ素=Boron(ボロン)という名前の街があります。
柔らかい鉱物ですので、落としたりしないよう気をつけてください。特性熱を加えると簡単に溶けてしまい、緑色の炎色反応があります。
また塩酸にも溶けます。
水には溶けませんが、熱に弱いのでお湯はだめです。
焦電性と圧電性があります。
焦電性はトルマリンに見られるホコリを引き寄せる(小さな温度変化に反応して表面電化が変化して帯電する)あの現象で、圧電性は温度変化ではなく圧を加えると帯電します。
ライターの石がそうですね。産出地 産状塊や粒、短い柱状で見られます。
乾燥している場所(砂漠や湖などが干上がった場所などの蒸発岩)や、火山のガスや温泉が流れ出た堆積物中で産し、他のホウ酸塩鉱物を交代して生成します。
堆積する鉱床は数メートルにも及ぶことがあり、数十センチの大きな結晶も産することがあるそうです。
産地はアメリカ・アルゼンチン・カザフスタン・トルコ等があります。基礎データ化学組成 ホウ酸塩鉱物 CaB3O4(OH)3・H2O色  無色 白色条痕 白色結晶系  単斜晶系へき開 完全硬度 4.5比重 2.4 余談ボロンという町の名前はいつだったか聞いたことがありました。
調べていくと、とある人物に行き着きました。
George Swain (walker) ウォーキングジョージ もしお時間があれば読んでみてください。
受け入れ、与え、支え合い、自分をしっかりと持つというコミュニティにおける私の憧れがあります(^^)

スティヒタイト スティヒ石 STICHTITE

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アクセサリーに加工されているのをよく見かけます。
タスマニアで発見された鉱物で、マウントライエルマイニングアンドレイルウェイカンパニーの元ゼネラルマネージャーであるRobert Carl Stichtに因んで命名されました。
ヒーリングの分野でよく知られている鉱物ですね。産出地 産状蛇紋岩中やクロム鉄鉱の二次鉱物として見られ、葉片状や繊維状の集合体が塊となって産出します。
ピンクや紫色の発色はクロムです。
産出地はオーストラリア・南アフリカ・モロッコ・カナダ等
日本では福岡古屋敷にて産出しています。多形 STICHTITE−2Hとバーバートナイト南アフリカのバーバートンにてスティヒタイトにそっくりだという鉱物が発見され、バーバートナイト(barbertonite)と命名されました。 そしてバーバートナイトとよばれていたものは、スティヒタイトの多形(ポリタイプの2H)です。
スティヒタイトは厳密には積層タイプの多形で六方晶系の中の三方晶系となり、バーバートナイト(TICHTITE−2H)は六方晶系です。
ほんの少しの結晶構造の違いですね。 ポリタイプ 同じ構成単位をもったものの配列順序のみが異なるものをポリタイプと呼ぶ。原子の二次元的配列よりなる層状をなすものがほとんどで層を積み重ねてくゆく構造となる。各層で結晶性が異なるため、何層が何の結晶性を示すか表記する必要がある。 2層目が単斜晶系の多形であった場合、結晶性の頭文字からM : monoclinic(単斜晶系)から2Mと付ける。六方晶(hexagonal)なら2Hとなる。wiki 多形より 基礎データ化学組成 炭酸塩鉱物 Mg6Cr2(CO3)(OH)16・4H2O色 薄紫 ピンク色条痕 白色 薄紫結晶系 六方晶系(三方)へき開 完全硬度 1.5−2比重 2.2

ダンビュライト ダンブリ石 Danburite

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ガラス光沢で透明のものはダイヤモンドの代用品として利用されていたこともある、和名ダンブリ石。
カットされたルースはとても美しいものです。
1839年、アメリカのコネチカット州フェアフィールド郡北部にある、ダンべリー/Danburyにて発見され、名前はこの地名にちなんで付けられました。そっくりさんトパーズ柱状のものはトパーズととても良くにています。 見分ける方法は… へき開 ある→トパーズ ない→ダンブリ石比重  トパーズ(3.49~3.6)>ダンブリ石加熱  トパーズ→とけないダンブリ石→緑色の炎色反応でとけるダトー石 ダトー石とは化学組成や産出時の外見も似ていて共生します。
見分ける方法は… 塩酸 溶ける→ダトー石・溶けない→ダンブリ石硬度 ダトー石 5.5>ダンブリ石 7 産出地 産状 接触交代鉱床(スカルン鉱床)で主に見られ、共生鉱物は方解石・斧石・ダトー石などと共生します。
他に、ペグマタイトや蒸発岩(ボリビア)からも産出があります。
アメリカ、ボリビア(蒸発岩より産出)、メキシコ・ロシア・ミャンマー(宝石質)、スイス・イタリア、そして日本モン産出し、大分県尾平鉱山・宮崎県土呂久鉱山があります。
基礎データ 化学組成 珪酸塩鉱物  CaB2Si2O8色 無色 白色 ピンク 黄色 褐色 等条痕 白色結晶系 斜方晶系へき開 なし硬度 7-7.5比重 2.97-3.02※ホウ素についてはこちらをどうぞ。

ダトーライト ダトー石 DATOLITE

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もともとは無色の結晶ですが、副成分で褐色・緑・ピンクや赤などとなり目を楽しませてくれます。
産出が多くはないためコレクターに人気で、美しいものは宝石としてカットされています。
日本でもとてもかわいい薄紫−ピンク色のダトー石が産出されます。名前の由来3つ4つ文献を調べましたが、名前の由来はギリシャ語の分かれるという意味の言葉が語源とされています。
産出される結晶の形は短い柱状や板状、塊状や粒状、四角錐のような形や球状の集合体などがありますが、中でも細かい粒(時に潜晶質)が塊となって産出するケースが多く、バラバラになりやすいということからとの解説や、またこれに関連していると思いますが、デンマーク及びノルウェーの鉱物学者のJens Esmark (1762-1839) がたくさんの粒状の資料を見てそのテクスチャーを元に分割する・分かれるという意味合いの名前をつけたとあります。出回っている標本やカットされているルースなどはもちろんそう簡単にばらばらになるものではありません。
どのようにばらばらになるのか想像でしか知る由がなく…
ちょっとどんなか見てみたいなぁと思います。産出地 産状火成岩中の脈や空洞、金属鉱床、片麻岩などにも産します。
アメリカカリフォルニア州、マサチューセッツ州、ミシガン州等で産し、ミシガン産のものは銅で赤く色づいた陶器質のノジュールが出るそうで、バリッシャー石のノジュールの色違いのような美しい標本が出るとのこと。(ほしい…)
ロシアダルネゴルスクは無色や緑色の結晶、メキシコチャルカスは無色ー半透明の結晶が見られます。
日本愛媛県上浮穴郡久万町で、熱水鉱脈にて斧石とともに薄い紫ーピンク色のもこもこのダトー石が、ぶどう石・アポフィライト・沸石とともに産出されました。
この薄いピンクのもこもこダトー石はボトリオ石(Botryolite )という亜種名を持っています。
もともとはノルウェイ産のぶどうの房状(=もこもこ)のものに命名されたものとのことで、日本のこの産地固有の名称ではありません。基礎データ化学組成 ホウ酸塩鉱物 CaB(SiO4)(OH) 色  無色 白色 褐色 ピンク色 緑色 赤色 灰色条痕 白色結晶系  単斜晶系へき開 なし硬度 5.5比重 3.1※ダトー石はダンブリ石と共生し似ていますがダンブリ石に書かせていただいています。

高温石英 高温型石英 β水晶 ベータ石英 Β-QUARTZ

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通常の石英ができる温度よりも高い温度でできたとされる石英を高温(型)石英・ベータ石英・ハイクォーツと呼び区別されています。
それは結晶の姿が違い、通常の水晶は六角柱状の姿ですが高温型はこの柱の部分がないもしくはとっても少しだけ柱がある、底面がくっついた六角錐の形です。
石英の形から考える石英の2種類ある形から、2種類の石英を考えていきたいと思います。SiO2名前できる温度形結晶系見られる場所 低温型石英(α石英・低温石英) 573℃↓六角柱状 三方晶系 石英脈中 高温型石英(β石英・高温石英)  870−573℃  ソロバン形 六方晶系 火山岩中・火山性堆積物中 多形 同質異像と相転移組成(SiO2)は同じだけれど、結晶構造の違うものを多形(もしくは同質異像)といいます。
多形とくれば、ダイヤモンドと石墨の話です。
同じ炭素でできているこの2つ、違ってしまう原因は、結晶が育つ環境にあります。
ですが、低温石英と高温石英は、結晶ができたあとに相転移ということが起きて多形となっています。説明の仕方が正しいかと言われる疑問ですが…^^;4人家族→結晶お父さん・お母さん・お姉ちゃん・自分→原子お父さん・お母さん・お姉ちゃん・自分の4人家族があったとします。
お父さんの身長は178センチ・お母さんの身長は155センチ・お姉ちゃんの身長は148センチ・自分の身長は130センチ。
この家族は一番身長が大きい順に並んで手をつないでいました。
ですが、成長し、自分の身長がお父さんの身長を超えて185センチになりました。
さらに、お姉ちゃんはお母さんの身長を超え158センチとなりました。
そこでうまく収まりがいいように、自分・お父さん・お姉ちゃん・お母さんと並びかえ手をつなぎました。
家族は仲良く過ごしましたとさ。家族構成(原子)は変わりませんが、並び方が途中で変わりました。
結晶の構造間での変化を相転移といいます。
低温型石英と高温型石英は、組成は同じで、温度が引き金の相転移が起きた多形です。高温型石英の仮晶 見出しのような表現をする場合がありますが、これはどういうことなのでしょう?
これは高温石英が相転移を起こすと、見た目の姿はそろばん型で高温石英の姿ですが、中身の結晶構造は低温水晶になっているということです。
仮晶とはとある鉱物が結晶した形を残したまま、中身が別の鉱物に置き換わってしまうことをいいます。
それ…

ジェレメジェバイト ジュレメジェフ石 エレミア石 エレメエファイト jeremejevite

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これほどバリエーションのある呼び名を持っているのも珍しいと思うのですが…
呼び名で使われているのはジュレメジェバイトが一番多いと言われていますが、私はエレミア石とおぼえていました…
とても産出量が少なく産出されても小粒がほとんどで、1カラットを超えることはめったに無い希少性の高い鉱物です。
二色性があり、しっかりしたものは宝石としてカットされています。
コレクターにとても人気です。※二色性とは見る角度によって無色に見えたり色がついて見えたりすることで、ジュレメジェバイトの場合は無色とボディカラーの二色となっています。たくさんの名前ロシアの鉱物学者でありエンジニアであるPavel Vladimirovitch Jeremejev (1830年-1899年)が名前の由来です。
この方の名前、ロシア語で読むとなんとも発音が難しい(笑)
ロシア語で、ПавелВладимировичЕремеев となりますが、翻訳ソフトで再生してみましたがなんとも…
カタカナ表記では、パヴェル・ウラジミロヴィッチ・イェレメイェフとあります。
多分、この発音の難しさがいろいろな呼び名となってしまっているのでしょう。この方は、サンクトペテルブルク科学アカデミーの鉱物研究所で教授となり、それ以外にも鉱物学会の会長となりました。
サンクトペテルブルク科学アカデミーはあのピュートル大帝の肝いりでスタートしたアカデミーで、現在にも続く科学アカデミーの礎です。産出地 産状花崗岩ペグマタイトで産します。
発見地は、Soktuj Gora (Mount Soktuj), Adun-Cholon Range, Nerchinsk Gem mines, Nerchinsk (Nertschinsk), Zabaykalsky Krai, Russia.
モンゴルと中国とロシアの国境が接するあたりです。
産出地は、ロシアの他、タジキスタン・ミャンマー・ナミビア。
このナミビアのエロンゴのものが流通量が多くみられます。
結晶の形は柱状です。基礎データ化学組成 ホウ酸塩鉱物 Al6(BO3)5(F,OH)3色 無色 青 水色 淡黄褐色条痕 白色結晶系 六方晶系へき開 なし硬度 7比重 3.28

コキンボ石 コキンバイト COQUIMBITE

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水溶性の鉱物で、日本の環境下でそのままぽんと置いておくと変身すると思われますのでご注意ください。
乾燥すると粉となり、水に触れると白くなります。
湿気を吸収すると変色しますし、潮解性を持つ鉱物です。
基本は密封で保管し、様子を見てあげてください。
手間のかかる子ですがそれもまた一興。
紫の美しさに、しょうがないなぁ…と思ってしまう鉱物です。保管について潮解とは、ある物質が空気の中の水分を取り込んで水溶液になることを言います。
ソルトランプを夏場においておいたら、水たまりになっていた…という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こうならないためにも、先に触れたとおり、時々様子を見ながら楽しんでいただければと思います。産出地 産状六方柱状や粒状、塊状の結晶で産出します。 金属鉱床の酸化帯等に産し、鉄明礬やレーメル石などと共生します。
持つととても軽く、なめると渋い味がするとのことです。(なめたことないです^^;)
軽いとは比重の問題で、鉱物の比重は2−4の間が多く、2くらいまでは軽い鉱物、4以上は重い鉱物となります。
コキンボ石は2.1です。 多形としてパラコキンボ石があります。 産地はたくさんあり、アメリカやペルー、チリ(原産地)そして日本でも採取できます。 北海道鴻ノ舞鉱山のものが美しい紫色です。
基礎データ化学組成 硫酸塩鉱物 Fe2(SO4)3・9H2O色 紫色条痕 白色結晶系 三方晶系(六方晶系での記載もありますが厳密には三方晶系)へき開 不完全硬度 2.5比重 2.1

クリソプレーズ 緑玉髄 CHRYSOPRASE

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ギリシア語の、”chryso”=金・”prase”=野菜のニラを意味する”prason”が名前の由来。
和名は緑玉髄。
このニラは、西洋ニラネギのことですが、写真を見る限りは日本で食べられるニラと色合いがほぼ同じです。(日本のネギに似てます。)
暗めの緑を想像すると思いますが、人気のクリソプレーズはアップルグリーン色が人気です。
ギリシア・ローマ時代からカメオなど作られていました。
クリソプレーズは緑色のカルセドニーのことをいいますので、もともと水晶の仲間です。
日光による退色に気をつけてください。 ※水晶の分類はこちらをお読みください。潜晶質石英の仲間は結晶の形がしっかりしている場合と、そうではなく、塊状で産出するものがありますが、このクリソプレーズは後者です。
塊で結晶の形がないと思うところですがこれは違います。
一般的な顕微鏡で見ても判別がつかないほどの細かい細かい粒々(結晶)がたくさん集まって塊をなしているのです。
これを潜晶質(せんしょうしつ)といいます。
他に、隠微結晶ということもあります。色緑色の発色は不純物として含有しているニッケルです。
ニラのような濃い色のものは産出は少ないそうで、よく見るアップルグリーンが主流と思います。
色のバリエーションが有り、薄い緑色からニラまで(笑)ありますが、中には、不純物として他の珪酸塩鉱物がコロイド状に混じった物もあり、微妙な色合いの変化が斑となって現れているものもあります。コロイドAという物質がBという物質に混じる場合、Aという物質は小さな粒子となって均一に分散する。
このとき、出来上がったものをコロイド、Aの粒子をコロイド粒子、Bが液体だった場合コロイド溶液(ゾル)と言われます。
牛乳は水溶液の中に脂肪が散らばっている状態。
霧は空気(気体)の中に水が散らばっています。
2つともコロイドです。chrysopraseとchrysophrasechrysoprasechrysophrase この2つのスペルです。
私が調べた文献は、Hがない1の方が正式なスペルとしてすべて掲載されているのですが、ググるとかなり混じってます。
2の方は、広義で緑色の石全般を指すこともあり、時に人工着色されたものも含まれてしまう(色を表しているので)言葉として記憶しています。
ですが、原石などにこちらのスペルが書かれていることも多く…
海外webをチラミすると、2に関して注意書…

クリーダイト クリード石 CREEDITE

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オレンジ色に見えるものは酸化膜に覆われてオレンジ色に見えていて、本来の色味は無色もしくは白色です。
他に紫色のものもあります。
小さく細かい結晶が密集したクラスターが多く、その姿はコレクターに人気です。名前の由来1916年アメリカコロラド州ミネラル郡のクリード(Creede)にて発見。
この地名がそのまま名前となりました。
ちなみにこのミネラル郡の郡庁所在地はクリードです。産出地 産状熱水鉱脈中に生成され晶洞に蛍石重晶石とともに共生しています。
結晶の形は短い柱状で、先端部分が尖った形になります。 柱が集まり放射状に広がったものが多く見られ、小さな花がいくつもついているようなかわいい標本をみかけます。 紫色のものは少なくそもそもの形が水晶に似ているため紫水晶と間違いやすいですが、硬度が水晶は7、クリード石は4ということから区別が可能です。 アメリカ・メキシコ・ボリビア・カザフスタンにて産出されます。 基礎データ化学組成 ハロゲン化鉱物 Ca3Al2SO4F8(OH)2・2H2O色 無色 白色 薄紫条痕 白色結晶系 単斜晶系へき開 完全硬度 4比重 2.7

ギラライト ジラライト ギラ石 ジラ石 GILALITE

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ギラ石はタイトルに有るように表記が様々です。 発見はアメリカアリゾナ州クリスマス鉱山で1979年。
ちなみに、このクリスマス鉱山があるのはGila County、この日本語の発音を見たらヒラ郡と表記されていました。 名前の由来はこれとわかりますが、ギラにジラにプラスでヒラが増えそうで少し怖いです…。
発見年には緑色のタイプのものが見つかっていますが、2004年、ブラジルにて水晶の中に美しい青いギラ石が内包されたルースが人気となりました。
※1979年にIMA承認 メデューサクォーツ パライバクォーツこの2つの名称は、青い内包物を抱いた水晶、ギラライトインクォーツタイプの名称です。 メデューサクォーツという名称は宝石としての名称です。 Medusas Rondeauというクラゲに似ていることからで、あの、怖いイメージのメデューサではありません。 パライバクォーツという名前は、ブラジルのパライバトルマリンと同じ産地で見つかり、色味がパライバトルマリンに似た美しい青い色ということからとのことです。 ただしこちらは俗称です。 産出地 産状 針状の結晶が放射状に伸びて球状となっています。
小さめの結晶が房のようになり、母岩に張り付いていたりもしくは水晶に内包されています。
イメージ的には緑色のオケナイトのおちびという感じです。
アポフィライトやキノ石などと共生します。
産出地は、アメリカアリゾナ州・ネバタ州、イタリア・ギリシャ・ブラジルが確認されています。 基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 Cu5Si6O17·7H2O 色 半透明の緑色 青緑色条痕 明るい緑色結晶系 単斜晶系へき開 (調べましたが不明)硬度 2比重 2.72

ブラジリアナイト ブラジル石 BRAZILIANITE

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黄色の結晶のブラジル石。
名前の由来はブラジルで最初に発見されたことが由来で、ブラジルミナスジェライス州コンセリェイロ・ペナ鉱山にて1945年に発見されました。
透明感のある黄色ー黄緑色の結晶で、柔らかい石のためアクセサリー加工はあまりされていませんが、観賞用にルースとしてカットされたものがコレクターに人気です。産出地 産状短い柱状の結晶でペグマタイト電気石燐灰石とともに産します。
色味は通常は透明感のあるスッキリとした黄色ですが、黄緑色のものも見られます。
また透明感のない褐色(ベージュ)のものも存在します。
産出地は原産地のブラジルの他、アメリカニューハンプシャー州にも産出します。基礎データ化学組成 リン酸塩鉱物 NaAl3(PO4)2(OH)2色 黄色 黄緑色条痕 白色結晶系 単斜晶系へき開 完全硬度 5.5比重 2.98 補足 発見年が1944年と1945年両方の記載が文献によって見られました。

斧石 アクシナイト アキシナイト AXINITE

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斧石の読みはおのいし・ふせきどちらもあります。
また、カタカナ読みもアキシナイト・アクシナイト両方の表記が見られます。
斧石の名前は、斧のようなその結晶の形から名前がつけられました。
ギリシャ語の斧:AXINからとのこと。
和名も英名も斧に因んでいます。
そしてこの斧石というネーミングは、4つの鉱物でなるグループ名です。
宝石として人気もありルース等アクセサリーもあり原石ー宝石コレクターに幅広く愛されています。斧石グループ鉄斧石 ferroaxinite Ca2FeAl2BSi4O15(OH)
Mn<Fe グループ中でNo.1の産出量マンガン斧石  manganaxinite Ca2MnAl2BSi4O15(OH)
Mn>Fe Ca1 .5%↑ 青/スミレ/灰色チンゼン斧石  tinzenite CaMn2Al2BSi4O15(OH)
Mn>Fe Ca 1.5%↓ 黄色 原産地スイス/日本での産出は脈状が多く数カ所あり苦土斧石  magnesioaxinite Ca2MgAl2BSi4O15(OH)
青紫 原産地タンザニア/日本では2008年長野県鹿塩にて見つかる(1箇所)※斧石という場合は、通常は鉄斧石をいいます。
※タンザニアは苦土斧石及びマンガン斧石ともに産出がありますが、色味のみでは判断不可のため分析が必要です。電気石と斧石斧石は、熱を加えると電気を帯びる性質があり、電気石の仲間と考えられていた時期がありました。
フランス鉱物学者アウイにより、1799年独立種とされました。産出地 産状接触変成帯(比較的低温)や火成岩(含むマンガン)に産します。
世界のあちこちで産出されます。
イギリス・ドイツ・フランス・スイス・イタリア
タンザニア
アメリカ・ブラジル
日本 大型結晶の産出で世界的に有名 大分県尾平鉱山 宮崎県土呂久鉱山
共生鉱物に電気石や方解石や水晶があります。基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 (Ca,Mn,Fe,Mg)3Al2BSi4O15(OH)色 赤色及び黄色を帯びる褐色 青紫色 灰色 橙色 ピンク色条痕 無色結晶系 三斜晶系へき開 完全硬度 6.5-7比重 3.2-3.4

パイロフィライト 葉蝋石 PYROPHYLLITE

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家庭科の時間に生地に印をつける白やピンクや青い色のチャコ(チャコペンシル)。
それがこの葉蝋石(ようろうせき)です。
とても柔らかく彫刻しやすいため像や飾り物に利用されるほか、化粧品や塗料、ゴム等たくさんのものに利用されています。
爪で簡単に傷がつく硬さのため、取り扱いには十分気をつけてください。名前の由来葉蝋石は火にかざすと薄く剥がれ、葉っぱ→葉片状に広がります。
英名は火と葉っぱを意味するギリシャ語に由来します。
和名はこの葉っぱと、表面の触りごこちがロウのようだからなのかなと思います。
産出地 産状結晶の形は板状で、これが放射状や層状などに重なった集合体となりその塊として産出されます。
アルミニウムが多くある変成岩に見られます。
また、熱水鉱脈中で雲母や石英とともに生成される場合もあります。アメリカ・カナダ・ロシア・イタリア・スイス・ブラジル・南アフリカ等、そして日本。
構内の産地は長崎や広島や岡山などでかつて採掘されていました。層状珪酸塩鉱物 フィロ珪酸塩鉱物雲母と聞いて思い浮かぶと思いますが薄く剥がれるというキーワード。千枚はがしの異名を取る鉱物ですね。
珪酸塩鉱物の中のそのまた分類で、葉蝋石も雲母もフィロ珪酸塩ですが、このフィロは”葉”というギリシャ語Phyllumに由来しています。
そして層状珪酸塩とも呼ばれます。この層という部分の構造を考えてみます。底の形が三角形になる三角錐を想像してください。
角頂点の位置に酸素原子が存在(計4つ)し、ケイ素原子が真ん中に一つの四面体。
これを一つのブロックとして考えます。

ブロックの4つの頂点のうち3つの頂点を他のブロックと共有して組み合わさり平面的に広がって層(シート)が出来上がります。
珪酸塩の層は基本的に金属元素の層と、このブロック層とのミルフィーユ構造をしています。
共有していない頂点(酸素原子)は金属の層をみんな良い子で向いていている状態です。
そのため、珪酸塩層同士の結合力は弱くなっています。ちなみに…
葉蝋石の場合、サンドイッチを思い浮かべてください。
アルミニウムの八面体の層をサンドイッチの具、パンはブロックが作り出す層。
このサンドイッチがズラリ並んでいる構造が葉蝋石です。
パンとパンが隣り合っている部分の結合力はとても弱いです。よって、フィロ珪酸塩鉱物の特徴として晶癖 板状や葉片状へき開 一方向に完全という共通性があります。
更に、柔…

バリッシャー石 バリシア石 バリサイト VARISCITE

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緑色のバリッシャー石。
この緑色の濃さにバリエーションがあり、うっすら緑色から濃い緑色まであります。
似たような色合いの鉱物に間違えられることが多く、アマゾナイトからターコイズまで幅広く間違えられます。
名前の由来はドイツにある原産地、フォークランド地方の古い地名のバリシア/バリッシャーです。オーストラリアトルコ石オーストラリアはトルコ石の産出がありますが、このバリッシャー石も産出します。
濃い色のターコイズに似た色合いのバリッシャー石がクィーンズランドにて産出され、気づかずにオーストラリアターコイズ/オーストラリアトルコ石の名前がついた過去を持つ鉱物です。退色バリッシャー石は多孔質で皮脂などが染み込みやすく、アルコールや熱にも弱く、退色が激しい鉱物です。
取り扱いにはご注意ください。
ちなみに、ターコイズも多孔質ですね。産出地 産状色味ですが、最初に触れましたが、かなり白味のある薄い黄色に近い色合いの緑色から濃い色までバリエーションがあります。
この緑色はアルミニウムが鉄と置き換えられるために緑色の発色となります。
更に結晶の形をなすことがかなり稀で、見た目はほぼ塊のように観察されるものが殆どで、顕微鏡などで見ると八面体の結晶形が見られることから、微細な結晶が集まって塊のような姿となっています。
アルミニウムを含む岩石+リン酸を含む熱水でバリッシャー石が生成されます。
この条件で産出と考えると、あちこちで産出はするもののその量はあまり多くはありません。
アメリカ・オーストラリアが有名で、日本でも静岡県河津鉱山で産出されます。 基礎データ化学組成 リン酸塩鉱物 AlPO4・2H2O色 淡い緑色-アップルグリーン条痕 白色結晶系 斜方晶系へき開 良好硬度 3.5-4.5比重 2.6

タルク 滑石 TALC

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モース硬度1の標準鉱物で爪で簡単に傷をつけられるほど柔らかくつるつるしています。
外見が石鹸に似ていることから俗称で別名ソープストーンとも言われていますが、このソープストーンという名称は滑石だけでなく同じような質感と感触を持つ石にも使われているようです。
また、印材に使われている凍石(トウセキ)は滑石の一種です。産出地 産状葉片状もしくは塊で産出します。
マグネシウムを含む岩石(蛇紋岩や苦灰石等)が変性作用を受けてでき、緑閃石などとともに混在して観察されることもあります。
アメリカ・イギリス・イタリア・オーストラリア・南アフリカそして日本でもみられ、世界各地に見られます。 用途用途は多岐にわたり、ファンデーションなどの化粧品から医薬品、潤滑剤など身近なものに使われています。
また柔らかく扱いやすいため彫刻にも利用されています。
もちろん、先に出ました印材にも。
カナダのイヌイットはソープストーンを用いて鳥などを彫刻していました。
ちなみにイヌイットは遺伝子的に日本人と共通の祖先を持つと言われています。 基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 Mg3Si4O10(OH)2
色 緑色 無色 白色 黄色-褐色条痕 白色結晶系 単斜晶系 三斜晶系へき開 完全硬度  1比重 2.6-2.8

ラピスラズリ Lapis Lazuli

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ツタンカーメンのマスクに使われていたことで有名なラピスラズリ。
”ラピス”はラテン語で”石”、”ラズリ”はペルシャ語で、”青い”です。
美しいブルーの色合いは、”成功”や”幸運”という言葉とともに、アクセサリーとして誰もが知るところですが、この石は数種類の鉱物が一つをなしている姿です。
主成分鉱物はラズライト(lazurite)で和名を青金石といいます。
ちなみに、カタカナ表記で同じラズライトといえば、コレクターに人気の天藍石(lazulite)もありますが、全く別の鉱物です。ラピスラズリをなすものラズライト 青金石アウィン 藍方石ノーゼライト ノゼアン 黝方石(ゆうほうせき)ソーダライト 方ソーダ石この4つは固溶体関係で方ソーダグループの仲間です。 パイライト 黄鉄鉱カルサイト 方解石 この2つは目でよーく見ると金粉をまぶしたようにパイライトは見えると思いますが、混在しています。
青金石 ラズライトメイン鉱物である青金石について記します。マグマと岩石が接触した石灰岩中に産します。
ラピスラズリの塊を想像すると、結晶の形ではあまり産出はされないのかと思いがちですが、菱形12面体や立方体の姿が見られます。
産出地は、ロシアバイカル湖の周辺・カナダ・アメリカカリフォルニア州・アルゼンチン・チリ・アフガニスタン(良質)・イタリアベスピオ山周辺があります。
原産国はアフガニスタンです。基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物  Na6Ca2(Al6Si6O24)(SO4,S,S2,S3,Cl,OH)2色 深い青を基準に色の深みのバリエーションあり条痕 明るい青色結晶系 等軸晶系へき開 不明瞭硬度 5.5比重 2.75注意点日光・水に気を付けてください。 塩酸と反応すると硫化水素が発生しゼラチン化するそうです。 お掃除の洗剤は要注意です。 つぶやき いくつか有名所を調べましたが…
青金石は鉱物というくくりで現在の定義付けを再定義すべきだとの意見など、いろいろな意見がありました。 また、先に述べた天藍石と青金石がそもそもわかりにくいということから端を発し、記載が入り混じってしまっているケースの多さが目立ちました。
有名無名を問わず、ウェブでも書籍でも…。

もともとラピスラズリは塊の青い部分が結晶と認識されていたようですが、1891年、青金石という名前に改名されています。 改名された理由やきっかけなどのエピソードは見つけら…

プラシオライト PRASIOLITE

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黄緑色から緑色の石英をプラシオライトといい、別名グリーンアメジストとも呼ばれています。
正式名称はプラシオライトで名前の由来はギリシャ語のネギ"prason"が由来です。
アメジストを加熱・照射もしくはとても少量ですが自然に緑色となった天然のものがあります。
コレクターに人気です。プラシオライトはどのようにできるのか?熱処理アメジストの紫色は微量の鉄分が原因で起こります。
そしてこの紫色は、温度変化によって色が変わります。470℃ 黄色550℃ 濃い黄色もしくは赤褐色黄色のものはシトリンとなって販売されていますが、550℃まで温度を上げた際、黄色にも赤褐色にもならず、黄緑色から緑色に変わるものが一部に見られます。
ブラジルミナスジェライスモンテズマからのアメジストや黄色の石英を加熱処理したものがこ市場に出回っている大部分のプラシオライトです。
また、アリゾナ州のアメジストにも一部ですが熱処理して緑色になるものがあります。照射熱処理とコバルト60もしくはEビームガンマ照射を組み合わせる事によって人工的にプラシオライトを作ることができます。
ポーランド産の一部のアメジストにこのタイプのものがあります。
照射による場合、色の安定性があまり良くなく、150℃以上になると色が退色して無色になる可能性があります。ナチュラル溶岩流の空洞に微量の鉄の存在+放射性物質による自然照射でアメジストができ、その後、また新たな溶岩に包まれた際に熱が加わりプラシオライトとなったと考えられています。 火山性の堆積物として見られたり、瑪瑙の中央にある結晶として見られたりします。 とても少量しかなく、ポーランドとカナダが有名です。 注意点基本的に紫外線で色が退色します。
日光の当たる場所での保管は避けてください。また、熱にも気をつけてください。
車の中に放置したり、ブレスレットをつけたまま台所のガスを利用したり、冬場のストーブのそば等、考えるといろいろ日常の中にも温度が高くなるケースは潜んでいます。
金属の台座などに石を留めてあるアクセサリーも作成中の熱や完成後の様々なシチュエーションでの熱の伝導を考えるとおすすめできません。
プラシオライトは熱にかなり敏感に色が反応するので、気をつけてください。補足 アメリカなど、海外では国によって購入者が間違えやすいとのことから、グリーンアメジストの名称を使わないようにす…

イルバイト 珪灰鉄鉱 ILVAITE

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名前の由来は発見地のイタリアのエルバ島からですが、もともとの名前はイエナイト。
これは、イエナの戦いがもととなった名前で、1806年フランス帝国VSプロイセン王国の戦いです。
フランス帝国の勝利となったこの戦いですが、この戦いに因んだ名前ではプロイセン王国が不快になるのではとのことから発見地に因んでイルバイトと改名された、人の心に反映され名前の歴史を持つ鉱物です。 産出地 産状接触交代作用によるスカルン鉱物です。
条線が観察される柱状の結晶で、テラテラとした黒を基本とした灰-褐色。
柱状結晶及び粒状の集合体で産出され、炎で簡単に溶け(溶融)、塩酸に入れると溶けてゼラチン化します。
発見地であるイタリアエルバ島やロシアのダルネゴルスクが大型の美しい結晶が産出することが有名で、日本では埼玉県秩父鉱山・岐阜県神岡鉱山などがあります。
グリーンランド・ギリシャ・セルビア・デンマーク・アメリカアイダホ州等北半球に産出地が集中しています。 ピッチ状鉄鉱石ピッチとは石油を蒸留してできる黒い樹脂のような固形物のこと。
見た目が似ていることからピッチ状鉄鉱石と呼ばれるとのことです。
ですが、鉄鉱石というからには、鉄が抽出できる産業などに利用できるほどなのかと言われるとそこまでの鉄の含有量も産出量もないことがわかり、発見時に期待はされたものの利用はされませんでした。 基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 CaFe2+2Fe3+O(Si2O7)(OH)色 黒 黒-灰褐色条痕 黒色結晶系 単斜晶系へき開 明瞭硬度 5.5-6比重 4

オーリチャルサイト 水亜鉛銅鉱 AURICHALCITE

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爽やかな青から青緑色の針状や繊維状の結晶で見る人の目を喜ばせるオーリチャルサイト。
和名は水亜鉛銅鉱。
とても柔らかく、人間の爪は硬度2.5ですが水亜鉛銅鉱は硬度が1-2。
爪より柔らかい!
取り扱いには十分注意して、ケースに入れて保管してください。姿針状の結晶が放射状に広がった集合体のものや繊維状のものの他に、葉片状や塊、ふわふわの羽毛状などもあります。
色味も爽やかな青-緑です。
シルキーな光沢があり、上品かつ清楚なイメージです。(私的に(笑)) 産出地 産状銅や亜鉛を含む鉱床の酸化帯にて産する二次鉱物
共生鉱物としてマラカイトクリソコーラ、似た鉱物はデビル石・ベゼリ石・サーピエリ石も同じような場所から見つかります。
他に白鉛鉱やスミソナイト、赤銅鉱などとも共生します。
日本の静岡河津鉱山・滋賀県灰山やアメリカ・メキシコなどで産します。性質塩酸に発泡して溶けます。基礎データ化学組成 炭酸塩鉱物 (Zn,Cu)5(OH)6(CO3)2色 青緑色 青色条痕 白色-青緑色結晶系 単斜晶系へき開 一方向に完全硬度 1-2比重 3.9

ターコイズ トルコ石 Turquoise

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エジプトやイランなどで取れた石をトルコ経由で地中海方面に運ばれたことが名前の由来のトルコ石。
トルコで取れるからトルコ石というわけではありません。
歴史との関わりは、はるか昔の古代エジプトの初期の墳墓や、インカの財宝などにもターコイズは使われていました。
また、ネイティブアメリカンではターコイズをお守りとして大切にしていました。
人の生活の中に古から存在感を放った石です。産出地 産状トルコ石はいくつかの鉱物からなるグループ名です。
青い色は銅による発色ですが、いくつか見たことのある方なら思い当たると思いますが、緑色っぽいものや黄緑色のものもあります。
CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O トルコ石の化学式
アルミニウムの一部が鉄Feと置き換わる→緑色が濃くなるCu<Fe→青みがなくなって黄緑色となってゆく→鉄トルコ石:Chalcosideriteとなる※鉄トルコ石:Chalcosideriteはターコイズグループの仲間です。 トルコ石は乾燥している地域でできる鉱物で、この環境が大きく作用しています。
リンやアルミニウムの存在する場所で雨が降り、この雨が砂の下にたまって乾燥のために早くに蒸発し、溶け込んだ成分が凝集され沈殿したことによって生成されると考えられています。
結晶の形をした産出はとても珍しいですが存在します。
殆どが塊(砂岩の中にぽこぽこ小さな塊がいくつもあるような姿)や被膜状になっているものなどが見られます。アメリカ・ペルー・オーストラリア・イラン・イスラエル等
日本でも、栃木県今市市で産出し、日本でトルコ石が発見されたのはここが最初だそうです。※トルコ石は種類がたくさんあって、それだけで本が出版されている現状があり本当にいろいろなタイプがあります。
こちらでは一般的な内容にとどまらせて書かせていただきます。アリストテレスの鉱物書”空気が純粋なら石も純粋。空気が濁ると色も濁る。”
アリストテレスの鉱物書よりアリストテレスは前384年 – 前322に存在した哲学者。
色も濁るとはどういうことか?
危険を知らせる石としてもターコイズは有名で、色の変化をもって持ち主に伝えると言われています。ただ…
この色の変化ですが、ターコイズは多孔質。
水分や油分つまり汚れなどを吸着しやすく、光などにあたっても然りで変色しやすい性質を持ちます。
そのため、ロウや樹脂などで浸潤処理がされている加工品が…

セルサイト 白鉛鉱 Cerussite

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セルサイトの名前の由来は、白い鉛という意味のラテン語"cerussa"とのこと。
結晶の形は針状や柱状、板状をベースにさらに双晶となるものもあり、様々な姿で楽しませてくれます。
網目状のタイプのセルサイトは人気がありますね。
鉛を含む酸化帯にできる方鉛鉱等の二次鉱物で、硫酸鉛鉱・孔雀石・藍銅鉱などと共生します。
見た目の似ている硫酸鉛鉱との見分けは、硫酸鉛鉱が希塩酸に溶けないことに対し、白鉛鉱は泡を吹いて溶ける性質があるためこれを利用します。キラキラ~屈折率屈折率が高くきらきらと強い輝きが出るため、カットされて観賞用のルースとしても流通があります。
セルサイトの屈折率は、1.8~2.08です。
屈折とは?きらきらしている鉱物があります。
きらきらしている理由は、光の屈折率。
光が透明・半透明な鉱物に入ったとき、光の速度と方向が変化します。
これを屈折率といいます。
屈折率は入っていく光の角度と曲がった後の光の角度の比で表されます。
屈折率が高ければ高いほど鉱物はきらきらと輝き、ダイヤモンドの屈折率は、2.42。
ルビーやサファイアは1.76~1.77、水晶は1.54~1.55です。
値が高ければ高いほど屈折率は高く、きらきら度は増します。
そして、黄色に蛍光します↓
基礎データ 化学組成 炭酸塩鉱物 PbCO3色 無色・白色・灰色が多く、青~緑のものは銅含有条痕 白色結晶系 斜方晶系へき開 明瞭硬度 3~3.5比重 6.5 硬度鉱物の硬さを見るとき使われるのが、”モース硬度計”
ドイツの鉱物学者”フリードリッヒ・モース”が考案しました。
”硬度計”というと機械のようですが、計測する機械ではありません。
硬さの基準になる鉱物を10種類選び、硬度の度数を決めたものです。硬度1 滑石
もっともやわらかい鉱物。つるつるした手触り。硬度2 石膏
指の爪で何とか傷をつけることができる。硬度3 方解石(カルサイト)
硬貨でこすると何とか傷をつけることができる。硬度4 蛍石(フローライト)
ナイフの刃で簡単に傷をつけることができる。硬度5 燐灰石
ナイフで何とか傷をつけることができる。硬度6 正長石
ナイフで傷をつけることができず刃が傷む。硬度7 石英
こすり合わせるとガラスや鋼鉄銅などに傷がつく。硬度8 トパーズ
こすり合わせると石英に傷をつけることができる。硬度9 コランダム
石英にもトパーズにも傷をつけることが…

プリニウスの博物誌 琥珀3

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※この文章を読む前に、プリニウスの博物誌についてを必ずご一読した上でお読みください。

琥珀が北海にある島々の産物であること、それはゲルマニア人に「グラエスム」として知られていること、その結果、カエサル・ゲルマニクスがそこで分艦隊を率いて作戦指揮に当っていたとき、そこの土地でアウステラウィアといっているそれらの諸島のひとつが、わが軍によってグラエサリア<琥珀島>という別名が与えられた、ということは十分に立証されている。
カエサル・ゲルマニクスはローマの軍人で、ゲルマニアへ赴任し戦い、領土を広げた人物。
今となってはその島がどこかはわかりませんが、当時の事実の一つとしてこの話を聞いた話ではなく、自身の言葉として話しています。
そして、プリニウスさんはこう続けます。
話を進めて、琥珀は、樹液が過剰になるとサクラの木から樹液が、マツの木から樹脂が吹き出すのと全く同じく、マツの一種の内部から滲出する液からできる。
その滲出物は春の潮がそれを島々から運び去った後、霜によってあるいはたぶん適当の温度によって、あるいはまた海によって固体化される。
とにかく琥珀は本土の浜に打ち上げられる。
それはごく容易に流されるので、海底に沈まずに、水の中で浮動しているらしいのだ。
すでにわれわれの先祖たちもそれが木からのスクス<汁液>であると信じていた。
それでそれをスキヌム<琥珀>と名づけた。
それを出す木がマツの種類であることは、それを擦るとマツのような匂いがすること、そして火をつけると松明のように燃えて、同じ強烈な匂いの煙が出ることで示される。 すごくセンスいいですね。
琥珀は樹木から出る樹脂が長い年月をかけて化石になったもの。
マツの種類と話していますが、現在、琥珀の元の樹木の種類はいろいろあることが解っていて、現存している樹木もあれば絶滅してしまった樹木もあります。
埋もれてしまった樹脂が海流にのって移動し、海に浮動していることは以前話しましたが比重の問題にも絡み、実際に同じ動き方をします。
マツであることの説明も記されていて理解しやすいです。
それはゲルマニア人によって、たいていパンノニア属州に運ばれる。
そこからパンノニア人の直ぐ隣人で、アドリア海のまわりに住んでいる種族の、ギリシア人にエネトイ族として知られているウェネティ族によって初めて世間に出された。
パドゥス河と結びつけた話の…

プリニウスの博物誌 琥珀2

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※この文章を読む前に、プリニウスの博物誌についてを必ずご一読した上でお読みください。
デモストラトゥスは琉拍をリュンクリウム<リュンクスの小便>と呼びそれはリュンクス<オオヤマネコ>として知られている野獣の小便からできたもので、雄は黄褐色で燃えるような色のものを、雌はもっと薄くて明るい色のものをつくるのだ、と主張している。 彼にしたがうと、琉拍をラングリウムと呼び、イタリアに住んでいる獣はラングリであると言っている人もあるという。
ゼノテミスはその同じ動物をランゲスと呼び、それはパドウス河の岸にいるという。
一方スディネスはリグリアにある琥珀をつくり出す木はリュンクスと呼ばれると書いている。
メトロドロスも同じ意見である。
琥珀は動物のおしっこからできている。 このことについてたくさんの人の話をプリニウスさんは紹介しています。 それぞれのお話を聞いてみましょう。

デモストラトゥスさん曰く
琥珀はリュンクリウム<リュンクスの小便>と呼ばれているんだ。
リュンクスとはオオヤマネコのことで、オスのおしっこからは黄褐色で燃えるような色でメスのおしっこは薄くて明るい色なんだよ。
でもね、このリュンクス<オオヤマネコ>のことをイタリアに住んでいる獣はラングリっていう名前で、琥珀はラングリウムっていう人もいるんだよね。 ゼノテミスさん曰く
このリュンクス=ラングリ=オオヤマネコはランゲスっていう名前だよ。
パドゥス河=ポー河の岸にいるよ。スディネスさん曰く
リュンクスってさぁ、リグリアにある琥珀を作る木の名前なんじゃないの?メトロドロスさん曰く
あ~それ、おれもそう聞いたよ。という展開です。
伝達ゲームの成れの果てというか言い伝えってこういう風に展開されていくのよねきっと的な感があります。

ここで。
文章をちょっと飛ばして、もっと後のほうに、”リュンクリウム”という段落が存在します。
リュンクリウム
次にわたしがリュンクリウムについて語らざるを得ないのは、わが国の権威者たちの頑固さのためである。
というのは彼らはこのリュンクリウムが琥珀であると断言することを差控えるときでも、彼らはこれは一種の宝石だと主張し、それはほんとうはオオヤマネコの小便からできるのだが、また一種特殊な土からもできると述べているからである。 プリニウスさんの反撃が始まります。
彼らはこの動物は人類に対して一種…

プリニウスの博物誌 琥珀1

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※この文章を読む前に、プリニウスの博物誌についてを必ずご一読した上でお読みください。
奢侈
※1の中で次の位置を占めるものは、もっともまだ婦人だけが好むものだが、琥珀である。
今検討している三つの物質は、いずれも宝石として同等の名声をもっている。
前二者の場合はその名声に適当な理由がある。
というのは水晶の器は冷たい飲物に用いられ、蛍石の器は熱いものにも冷たいものにも用いられる。
ところが、さすがのも奢侈も、今もって琥珀の使用を正当化する用途を発明し得ないでいる。 ※1 奢侈(しゃし)[名・形動]度を過ぎてぜいたくなこと。身分不相応に金を費やすこと。また、そのさま。「奢侈に流れる」「奢侈な生活」 この文章の前に、蛍石と水晶についてプリニウスさんは触れています。 蛍石
この物質(蛍石をさしています。)は一種の液体でそれが地下で熱によって個体になったものだと考えられている。
(※ 蛍石と記載があっても、今でいう蛍石と完全に同一のものかは謎です。)
水晶
水晶は度を越して強く凍結したため固化したものなのだから。これが”前二者”です。
蛍石に関しては、蛍石の器でお酒を飲むということが流行ったようです。
蛍石の器より
執政官級の……は、7万セステルティウスの対価を払った蛍石の器で飲んだが、それは3セクスタリウスしか入らないものであった。
彼はそれがひどく好きであってよくその縁を咬んだものである。
それでもそのためにできた損傷はかえって価値を高めた。……と、実名を隠すあたりは何とも優しい。

ロバは500セステルティウス。
ひとかたまりのパンは約0.5セステルティウス。
古代ローマの1セクスタリウスは約0.5リットル。
ロバが140頭=蛍石の器で1.5リットルと計算すると、器の大きさはまぁまぁなのかなとおもいますが、ロバ140頭と考えると高価なものだったということは理解できます。
琥珀はご婦人たちに大人気で、水晶・蛍石・琥珀は同じように名声をもっていて人気がある。水晶と蛍石は器等使用用途があるが、琥珀は全く使用用途がないけれど、ご婦人たちには大人気ということのようです。
ここにギリシア人たちの数々の欺瞞をすっぱ抜く機会がある。
わたしはただ、わたしの読者諸君に、辛抱してそれらのことを聞いてくれるようお願いするだけだ。
というのは、ギリシア人が語ったことがすべて賞賛に値するというわけ…

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