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フルオルエレスタダイト フッ素エレスタド石 Fluorellestadite

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フッ素エレスタド石は、エレスタド石グループの仲間で、日本の秩父鉱山で1971年に発見された水酸エレスタド石と同じグループを形成しています。
青い部分は方解石で、黄色褐色部分がフッ素エレスタド石です。
産地により、黄褐色・薄紫・薄青緑−無色などがあます。
本鉱はアメリカカリフォルニア州クレストモアのもので、この産地は黄色及び薄紫のものがみられ、薄紫は稀です。
青い方解石の中にあるのは、この産地の特徴です。
産出地はアメリカ・メキシコ・ポルトガル・フランス・ドイツ・ロシア等があります。ウィルケイトとフルオルエレスタダイトフッ素エレスタド石はもともと、ウィルケイト(wilkeite)という名前でした。
ウィルケイトという名前は、1914年にEakle と Rogersによって、鉱物収集家でありディラーであるRM Wilkeに敬意を表し命名されました。
1922年、このウィルケイトが分析され、先に報告された内容とは異なっており、新種と認定されました。
その際、米国ミネソタ大学岩石分析研究所のアメリカ分析化学者Reuben B Ellestad(1900–1993)に敬意を表してこの名前となったそうです。
産出地 産状フッ素エレスタド石はスカルン鉱物です。
共生鉱物として、透輝石・珪灰石・オケナイト・ベスブ石・方解石等
結晶の形は針状・針状の集合体、及び六角柱状です。
六角柱状の結晶は端(END)の部分が不十分な形をしています。
水晶などで言う頭の部分がよくわからない感じで柱が終わっています。 産出地は、アメリカ・メキシコ・ロシア・フランス・ドイツ・ポルトガルそして日本。
最初に触りましたが、エレスタド石グループの一つ、日本原産の水酸エレスタド石の産出地と同じ、埼玉県秩父鉱山です。 基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 Ca10(SiO4)3(SO4)3F2色 黄褐色・薄紫・薄青緑−無色条痕 白色結晶系 六方晶系へき開  一部不完全(Imperfect/Fair On {0001}, imperfect)硬度 4.5比重 3.03

デビリン デビル石 DEVILLINE

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名前の由来は悪魔ではなく、フランスの化学者Henri Étienne Sainte-Claire Deville(H.E.サン・クレール・デヴィーユ)[1818/3/11−1881/7/1]に因んで命名された名前です。
フランスの化学者・鉱物学者及び鉱物標本ディーラーのFélix Pisani [1831/4/28– 1920/11/7](フェリックス・ピサーニ)がデヴィーユに敬意を表し1872年に名付けたとのことです。

銅の二次鉱物であり、爽やかな美しい色合いのブルー・グリーンの結晶です。
世界のあちこちで産出され、日本でも産出されています。
針状の結晶が放射状になった集合体や葉片状の集合体などが見られます。
ミネラルショーでも見かけ、セレナイトにコーティングされた爽やかな緑色の丸い結晶が白っぽい母岩の上にポンポンとあるかわいい標本です。そしてこのタイプですが…
デビル石という名前ではない鉱物名で同タイプ・同産地の標本を複数見かけました。
手元の標本はデビル石となっていますので、気になってMindatの写真を確認すると、同一タイプ同一産地の写真が登録されていました。
写真で確認しただけなので、厳密に調べるとまた違う事実が出てくるかもしれませんが…
いろいろな名前の鉱物名で流通してしまったがゆえに、一時的ですが怪しまれてしまった標本という悲しい事実があります。
個人的にとても可愛くて気に入っている標本でしたので、そのように言われている発言を目にするとちょっと切ない気持ちになります。でもですよ。
自分がいいと思ったら人がどう言おうと何であろうといいのです!
自分にとってどうなのか?それが所有するということの意義だと思います。
そして、人の価値観を他人がうーだこーだ言うことこそ、愚の骨頂と思います。以前、お客様が私のデビル石の標本を見て名前を聞かれて伝えると、ムッとして、「何なの?その名前は!」と怒られた経験があります…
悪魔という意味合いの語源ではないことを伝えると、落ち着いていただけました。
ん?でもわたし、なんでおこられたの…^^;?と思いつつ、そのお客様、私のデビル石の標本がどうしてもほしいと…
お話しましたが、結局私が折れてお嫁入りとなりました。
いつか私のもとに永久就職してくれる可愛い悪魔と出会える日が来ますように…基礎データ化学組成 硫酸塩鉱物 CaCu4(SO4)2(OH)6・3H2…

コールマナイト コールマン石 灰硼石 COLEMANITE

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ホウ素の鉱石として、産業利用価値の高いコールマン石。
和名は灰硼石(かいほうせき)
1882年、アメリカカリフォルニア州デスバレーにて発見され、その発見された鉱山の持ち主の名前である、William Tell Colemanに因んで命名されました。
カリフォルニアにてホウ酸塩の鉱床がたくさん見つかり、ホウ素=Boron(ボロン)という名前の街があります。
柔らかい鉱物ですので、落としたりしないよう気をつけてください。特性熱を加えると簡単に溶けてしまい、緑色の炎色反応があります。
また塩酸にも溶けます。
水には溶けませんが、熱に弱いのでお湯はだめです。
焦電性と圧電性があります。
焦電性はトルマリンに見られるホコリを引き寄せる(小さな温度変化に反応して表面電化が変化して帯電する)あの現象で、圧電性は温度変化ではなく圧を加えると帯電します。
ライターの石がそうですね。産出地 産状塊や粒、短い柱状で見られます。
乾燥している場所(砂漠や湖などが干上がった場所などの蒸発岩)や、火山のガスや温泉が流れ出た堆積物中で産し、他のホウ酸塩鉱物を交代して生成します。
堆積する鉱床は数メートルにも及ぶことがあり、数十センチの大きな結晶も産することがあるそうです。
産地はアメリカ・アルゼンチン・カザフスタン・トルコ等があります。基礎データ化学組成 ホウ酸塩鉱物 CaB3O4(OH)3・H2O色  無色 白色条痕 白色結晶系  単斜晶系へき開 完全硬度 4.5比重 2.4 余談ボロンという町の名前はいつだったか聞いたことがありました。
調べていくと、とある人物に行き着きました。
George Swain (walker) ウォーキングジョージ もしお時間があれば読んでみてください。
受け入れ、与え、支え合い、自分をしっかりと持つというコミュニティにおける私の憧れがあります(^^)

スティヒタイト スティヒ石 STICHTITE

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アクセサリーに加工されているのをよく見かけます。
タスマニアで発見された鉱物で、マウントライエルマイニングアンドレイルウェイカンパニーの元ゼネラルマネージャーであるRobert Carl Stichtに因んで命名されました。
ヒーリングの分野でよく知られている鉱物ですね。産出地 産状蛇紋岩中やクロム鉄鉱の二次鉱物として見られ、葉片状や繊維状の集合体が塊となって産出します。
ピンクや紫色の発色はクロムです。
産出地はオーストラリア・南アフリカ・モロッコ・カナダ等
日本では福岡古屋敷にて産出しています。多形 STICHTITE−2Hとバーバートナイト南アフリカのバーバートンにてスティヒタイトにそっくりだという鉱物が発見され、バーバートナイト(barbertonite)と命名されました。 そしてバーバートナイトとよばれていたものは、スティヒタイトの多形(ポリタイプの2H)です。
スティヒタイトは厳密には積層タイプの多形で六方晶系の中の三方晶系となり、バーバートナイト(TICHTITE−2H)は六方晶系です。
ほんの少しの結晶構造の違いですね。 ポリタイプ 同じ構成単位をもったものの配列順序のみが異なるものをポリタイプと呼ぶ。原子の二次元的配列よりなる層状をなすものがほとんどで層を積み重ねてくゆく構造となる。各層で結晶性が異なるため、何層が何の結晶性を示すか表記する必要がある。 2層目が単斜晶系の多形であった場合、結晶性の頭文字からM : monoclinic(単斜晶系)から2Mと付ける。六方晶(hexagonal)なら2Hとなる。wiki 多形より 基礎データ化学組成 炭酸塩鉱物 Mg6Cr2(CO3)(OH)16・4H2O色 薄紫 ピンク色条痕 白色 薄紫結晶系 六方晶系(三方)へき開 完全硬度 1.5−2比重 2.2

ダンビュライト ダンブリ石 Danburite

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ガラス光沢で透明のものはダイヤモンドの代用品として利用されていたこともある、和名ダンブリ石。
カットされたルースはとても美しいものです。
1839年、アメリカのコネチカット州フェアフィールド郡北部にある、ダンべリー/Danburyにて発見され、名前はこの地名にちなんで付けられました。そっくりさんトパーズ柱状のものはトパーズととても良くにています。 見分ける方法は… へき開 ある→トパーズ ない→ダンブリ石比重  トパーズ(3.49~3.6)>ダンブリ石加熱  トパーズ→とけないダンブリ石→緑色の炎色反応でとけるダトー石 ダトー石とは化学組成や産出時の外見も似ていて共生します。
見分ける方法は… 塩酸 溶ける→ダトー石・溶けない→ダンブリ石硬度 ダトー石 5.5>ダンブリ石 7 産出地 産状 接触交代鉱床(スカルン鉱床)で主に見られ、共生鉱物は方解石・斧石・ダトー石などと共生します。
他に、ペグマタイトや蒸発岩(ボリビア)からも産出があります。
アメリカ、ボリビア(蒸発岩より産出)、メキシコ・ロシア・ミャンマー(宝石質)、スイス・イタリア、そして日本モン産出し、大分県尾平鉱山・宮崎県土呂久鉱山があります。
基礎データ 化学組成 珪酸塩鉱物  CaB2Si2O8色 無色 白色 ピンク 黄色 褐色 等条痕 白色結晶系 斜方晶系へき開 なし硬度 7-7.5比重 2.97-3.02※ホウ素についてはこちらをどうぞ。

ダトーライト ダトー石 DATOLITE

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もともとは無色の結晶ですが、副成分で褐色・緑・ピンクや赤などとなり目を楽しませてくれます。
産出が多くはないためコレクターに人気で、美しいものは宝石としてカットされています。
日本でもとてもかわいい薄紫−ピンク色のダトー石が産出されます。名前の由来3つ4つ文献を調べましたが、名前の由来はギリシャ語の分かれるという意味の言葉が語源とされています。
産出される結晶の形は短い柱状や板状、塊状や粒状、四角錐のような形や球状の集合体などがありますが、中でも細かい粒(時に潜晶質)が塊となって産出するケースが多く、バラバラになりやすいということからとの解説や、またこれに関連していると思いますが、デンマーク及びノルウェーの鉱物学者のJens Esmark (1762-1839) がたくさんの粒状の資料を見てそのテクスチャーを元に分割する・分かれるという意味合いの名前をつけたとあります。出回っている標本やカットされているルースなどはもちろんそう簡単にばらばらになるものではありません。
どのようにばらばらになるのか想像でしか知る由がなく…
ちょっとどんなか見てみたいなぁと思います。産出地 産状火成岩中の脈や空洞、金属鉱床、片麻岩などにも産します。
アメリカカリフォルニア州、マサチューセッツ州、ミシガン州等で産し、ミシガン産のものは銅で赤く色づいた陶器質のノジュールが出るそうで、バリッシャー石のノジュールの色違いのような美しい標本が出るとのこと。(ほしい…)
ロシアダルネゴルスクは無色や緑色の結晶、メキシコチャルカスは無色ー半透明の結晶が見られます。
日本愛媛県上浮穴郡久万町で、熱水鉱脈にて斧石とともに薄い紫ーピンク色のもこもこのダトー石が、ぶどう石・アポフィライト・沸石とともに産出されました。
この薄いピンクのもこもこダトー石はボトリオ石(Botryolite )という亜種名を持っています。
もともとはノルウェイ産のぶどうの房状(=もこもこ)のものに命名されたものとのことで、日本のこの産地固有の名称ではありません。基礎データ化学組成 ホウ酸塩鉱物 CaB(SiO4)(OH) 色  無色 白色 褐色 ピンク色 緑色 赤色 灰色条痕 白色結晶系  単斜晶系へき開 なし硬度 5.5比重 3.1※ダトー石はダンブリ石と共生し似ていますがダンブリ石に書かせていただいています。

高温石英 高温型石英 β水晶 ベータ石英 Β-QUARTZ

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通常の石英ができる温度よりも高い温度でできたとされる石英を高温(型)石英・ベータ石英・ハイクォーツと呼び区別されています。
それは結晶の姿が違い、通常の水晶は六角柱状の姿ですが高温型はこの柱の部分がないもしくはとっても少しだけ柱がある、底面がくっついた六角錐の形です。
石英の形から考える石英の2種類ある形から、2種類の石英を考えていきたいと思います。SiO2名前できる温度形結晶系見られる場所 低温型石英(α石英・低温石英) 573℃↓六角柱状 三方晶系 石英脈中 高温型石英(β石英・高温石英)  870−573℃  ソロバン形 六方晶系 火山岩中・火山性堆積物中 多形 同質異像と相転移組成(SiO2)は同じだけれど、結晶構造の違うものを多形(もしくは同質異像)といいます。
多形とくれば、ダイヤモンドと石墨の話です。
同じ炭素でできているこの2つ、違ってしまう原因は、結晶が育つ環境にあります。
ですが、低温石英と高温石英は、結晶ができたあとに相転移ということが起きて多形となっています。説明の仕方が正しいかと言われる疑問ですが…^^;4人家族→結晶お父さん・お母さん・お姉ちゃん・自分→原子お父さん・お母さん・お姉ちゃん・自分の4人家族があったとします。
お父さんの身長は178センチ・お母さんの身長は155センチ・お姉ちゃんの身長は148センチ・自分の身長は130センチ。
この家族は一番身長が大きい順に並んで手をつないでいました。
ですが、成長し、自分の身長がお父さんの身長を超えて185センチになりました。
さらに、お姉ちゃんはお母さんの身長を超え158センチとなりました。
そこでうまく収まりがいいように、自分・お父さん・お姉ちゃん・お母さんと並びかえ手をつなぎました。
家族は仲良く過ごしましたとさ。家族構成(原子)は変わりませんが、並び方が途中で変わりました。
結晶の構造間での変化を相転移といいます。
低温型石英と高温型石英は、組成は同じで、温度が引き金の相転移が起きた多形です。高温型石英の仮晶 見出しのような表現をする場合がありますが、これはどういうことなのでしょう?
これは高温石英が相転移を起こすと、見た目の姿はそろばん型で高温石英の姿ですが、中身の結晶構造は低温水晶になっているということです。
仮晶とはとある鉱物が結晶した形を残したまま、中身が別の鉱物に置き換わってしまうことをいいます。
それ…

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