曜日石と星座石

Lapis Lazuli

星座石も曜日石も調べれば調べるほどいろいろなパターンが有り一定していないと思います。
調べた資料の入り口の違いや、執筆されていらっしゃるそれぞれの先生方のご考察が反映されていることと思います。
あくまで私なりに調べた・思った限りでここに記したいと思います。

誕生石は聖書をもとに考案され、宝石を扱う業者が選定したもの。
星座石と曜日石は占星術との関わりが大きく、また、聖書にも影響されて考えられたものです。

一週間の曜日と星座の始まり

紀元前7世紀、アッシリア支配下にあったバビロニアの南部でカルデアと呼ばれる地の属州総督ナボポラッサルにより新バビロニア王国が建国されます。
天体を観察することから占星術の大系を作ったと言われるのはカルデア人です。
ナボポラッサル本人は、カルデア人であるか不明で”誰でもない者の息子”と碑文に書かれており、その素性はわからないままですが、政治的な問題がありわざと隠したのではと考えられています。
とても信心深い人だったという記録が残っており、建設事業が盛んに行われ、前王朝の頃からあった寺院やジッグラト(巨大な聖塔)を建て直し・補修しました。
旧約聖書創世記に登場する”バベルの塔”はバビロンにあったとされるジッグラトが伝説と化したものでは?ともいわれています。
この建設事業はナボポラッサルそして彼の死後即位した息子ネブカドネザル2世の時代に引き継がれ繁栄し、有名なイシュタル門空中庭園世界の七不思議の中の一つ)もこの王の時ではと言われています。

この時代、星の運行で運命が決定すると考えられていました。
空を観察しながら国の行く末に関わる事柄や天候や天災等を進言する神官たちは、さらに勉強を重ねていきます。

楔形文字で粘土板に書かれた世界最古の神話であるシュメール神話、そしてこのシュメール人を支配したアッカド人はシュメール神話を継承し、このアッカド神話の内容はほぼそのままバビロニア神話となります。
占星術師たちはこのバビロニア神話に登場する神々と惑星を結びつけました。
1週間=7日のサイクルの大元です。

シン 月の神 暦の神
火星 ネルガル 冥界の王 死・疫病の神
水星 ネボ知恵・記録の神
木星 マルドゥクバビロニアの主神 創造神 統治者
金星イシュタル 豊穣と美の女神
土星ニニブ狩猟・農耕の神
太陽 シャマシュ 太陽の神

この”曜日”、例えば私は日曜日に生まれたんですが、日曜日生まれの人は太陽に住むシャマシュの守護をうけることになります。
更に、土曜日は農作業をする日・火曜日は病気をもらってはいけないから外出は避けるようにする…など、実生活の中でも息づいていたようです。

その後、天体を観測している中で身近な動物などの絵を夜空に描き、黄道に描いた十二個の星座を選び星座としました。
これが星座の始まりです。
その後、惑星と星座を結びつけて考えるようになりました。

さてさらに時代はどんどん進み、この”カルデアの七星”はギリシア・ローマの時代に行き着きます。
そしておなじみのギリシア・ローマ神話の神々に置き換えられます。

ラテン名(ローマ) ギリシア名 内容
ディアナ アルテミス 豊穣の女神
火星 マルス アレス 軍神・炎の神
水星 メルクリウス ヘルメス 神々の使徒・商売の神
木星 ユピテル ゼウス 最高神
金星 ウェヌス アフロディーテ 愛と美の女神
土星 サトゥルヌス クロノス 農耕の神
太陽 ソル ヘリオス/アポロン 芸能・芸術と正義の神

星座もギリシア神話に置き換えられ、現代にもつながる星座と神話の原型が出来上がります。
ギリシア時代後期、星座占いやホロスコープを利用して個人を占うようになったとのこと。
そしてまた色々と変わりながら、七星に石を当てはめました。
これが曜日石のもととなります。
石を当てはめる基準は見た目で、色や輝き。
惑星の基準色となる色(惑星のイメージカラー)に石の色を当てはめて考えていました。

そう考えると…
途方も無いパターンが存在しますよね…
また、地域や文化によっても選定が変わってくると思います。
惑星の基準色と代表的な石の例を表にまとめてみます。

曜日石

曜日 惑星 支配神 基本色 該当する代表的な石の
日曜日 太陽 アポロン 金 透明 橙 ダイヤモンド 水晶
月曜日 アルテミス 白 銀 オパール 真珠
火曜日 火星 アレス ルビー ガーネット
水曜日 水星 ヘルメス トパーズ 琥珀
木曜日 木星 ゼウス 紫 黄 アメジスト シトリン
金曜日 金星 アフロディーテ 青 緑 アクアマリン ペリドット
土曜日 土星 クロノス 黒 茶 ブラックダイヤモンド 黒真珠

ふと思ったのですが、色味が一致していれば手持ちの石でいいのでは?と…
そもそも、歴史とともに変遷してきた星座・曜日・誕生石。
自分だけの曜日石があってもいいのでは?
手持ちの石でいけるなら、それぞれ1週間、該当する石を身に着け服などもコーディネートしても素敵ですね。

一般的に言われているのは生まれた日が何曜日か調べて、その曜日の石を身につけます。
つまり、誕生日・誕生月と同じように生まれた曜日も大切で、該当する神に一生支配されるといういわれがあるためです。

もう一つの説

旧約聖書”出エジプト記”に登場した石が十二星座に割り当てられて星座石になったという説もあります。
(登場した石を知りたい方は、誕生石の歴史をお読みください。)
こちらも時代や地域によってもいろいろな見解が見られます。
一つの例として下記に記します。

星座石

元素(エレメント) 惑星 支配神 星座
精神性を大切にする
海王星 ポセイドン 魚座 アクアマリン 水晶
冥王星 ハデス 蠍座 オパール ルビー ガーネット
アルテミス 蟹座 真珠 ムーンストーン
知的・協調性に優れる
金星 アフロディーテ 天秤座 サファイア ペリドット
水星 ヘルメス 双子座 アレキサンドライト シトリン
天王星 ウラノス 水瓶座 アメジスト ラピスラズリ
現実性・実現性に優れる
金星 アフロディーテ 牡牛座 エメラルド
土星 クロノス 山羊座 オニキス サファイア
水星 ヘルメス 乙女座 ロースクォーツ モルガナイト
情熱と鋭い感性を持つ
太陽 アポロン 獅子座 ダイヤモンド タイガーアイ 琥珀
火星 アレス 牡羊座 ルビー ブラッドストーン
木星 ゼウス 射手座 トパーズ ターコイズ

これ、私が子供の頃に何かの本で読んだ記憶があります。
四大元素別に星座が分類され、石の名前が書かれていました。
一般的に星座石と言われているものとかけ離れてしまっているところもありますが、んー何が一般かと言われるとそれもまた…

ちなみに、同じ元素のグループは相性がよいといわれ、例えば私なら魚座なんですが、メインの石はアクアマリンと水晶で、サブストーン(副守護石)は同じ元素に振り分けられた石であれば何でもよいとのこと。
蠍座と蟹座の石もOKということになります。
また、星座石は守護石とも呼ばれます。

さぁ、明日はどの石を選びますか?

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