クリソプレーズ 緑玉髄 CHRYSOPRASE

 
CHRYSOPRAISE Senho do bon fin Bahia Brazil
CHRYSOPRAISE Senho do bon fin Bahia Brazil

ギリシア語の、”chryso”=金・”prase”=野菜のニラを意味する”prason”が名前の由来。
和名は緑玉髄。
このニラは、西洋ニラネギのことですが、写真を見る限りは日本で食べられるニラと色合いがほぼ同じです。(日本のネギに似てます。)
暗めの緑を想像すると思いますが、人気のクリソプレーズはアップルグリーン色が人気です。
ギリシア・ローマ時代からカメオなど作られていました。
クリソプレーズは緑色のカルセドニーのことをいいますので、もともと水晶の仲間です。
日光による退色に気をつけてください。

※水晶の分類はこちらをお読みください。

潜晶質

石英の仲間は結晶の形がしっかりしている場合と、そうではなく、塊状で産出するものがありますが、このクリソプレーズは後者です。
塊で結晶の形がないと思うところですがこれは違います。
一般的な顕微鏡で見ても判別がつかないほどの細かい細かい粒々(結晶)がたくさん集まって塊をなしているのです。
これを潜晶質(せんしょうしつ)といいます。
他に、隠微結晶ということもあります。

緑色の発色は不純物として含有しているニッケルです。
ニラのような濃い色のものは産出は少ないそうで、よく見るアップルグリーンが主流と思います。
色のバリエーションが有り、薄い緑色からニラまで(笑)ありますが、中には、不純物として他の珪酸塩鉱物がコロイド状に混じった物もあり、微妙な色合いの変化が斑となって現れているものもあります。

コロイド

Aという物質がBという物質に混じる場合、Aという物質は小さな粒子となって均一に分散する。
このとき、出来上がったものをコロイド、Aの粒子をコロイド粒子、Bが液体だった場合コロイド溶液(ゾル)と言われます。
牛乳は水溶液の中に脂肪が散らばっている状態。
霧は空気(気体)の中に水が散らばっています。
2つともコロイドです。

chrysopraseとchrysophrase

  1. chrysoprase
  2. chrysophrase

この2つのスペルです。
私が調べた文献は、Hがない1の方が正式なスペルとしてすべて掲載されているのですが、ググるとかなり混じってます。
2の方は、広義で緑色の石全般を指すこともあり、時に人工着色されたものも含まれてしまう(色を表しているので)言葉として記憶しています。
ですが、原石などにこちらのスペルが書かれていることも多く…
海外webをチラミすると、2に関して注意書きがあるサイトがいくつかあり、特にphraseという単語で広義で緑色の石全般に使うこともあるとの内容を見かけました。
クリソプレーズは、翡翠に似た色合いのものもあるプラス、オーストラリアで産出するため、オーストラリアンジェードという流通名が存在します。
…ジェード…そのまま受け取ってしまう方も多いと思います…

あちこち見た結果、上記内容以外にもかなり情報が錯綜しています。
これ、気をつけないとです。

あの…
批判めいた事を言うためにこの文章を書いたのではありません。
このパターンはよくある話です。
石の流通上、名前が使えなくなった・違う綴りになったとなると、すべての印刷物を刷り直して書類の手直し等、大変な作業になります。
ですが、購入する方にとって勘違いのもととなってしまうと悔しい結果となってしまいますよね。
なので、あえて書いてみました。
この錯綜している状況は、この先にきちんと定義される日が来るための過渡期なんだろうなと思っています。
私が小さかった頃、なんてきれいな色なんだろうと眺めていたのは美しいぷるぷるのアップルグリーンのこのアクセサリーでした。
今でも好きな色はなんですか?緑です。と答えるくらい緑が好きな私ですが、ほしいなと思ったら頭の片隅にあーそいえばと思い出していただければ幸いです。

レモンクリソプレーズ

ビーズで流通しており、見かけたことも多いと思います。
爽やかで薄い黄色ー黄緑色。
ですがこれ、クリソプレーズではないです。
いくつかの鉱物が混ざっており、メイン鉱物はマグネサイトとのこと。
そこに、ガスペイトと石英が混ざっているとのことでした。

※流通上の名前で紛らわしい名前がたくさんありますが、それをフォールスネームと呼んでいます。このレモンクリソプレーズもフォールスネームの一つです。

マグネサイトはハウライト

よくタンブルなどで出回っていたハウライト。
白いベースにグレーカラーの筋の入った模様のもの。
見た目がそっくりうり二つなハウライトとマグネサイト。
タンブルやビーズなど流通しているハウライトという名前のものは実はマグネサイトです。

もともとハウライトたる名前のものはもちろんハウライトが出回っていたようですが、あまり取れなくなりお値段が上がったためそっくりさんのマグネサイトをハウライトとして流通させたようです。

ハウライトに関しては、また後日…

産出地

オーストラリアクィーンズランド州は品質がよく美しいものがたくさん産出しています。
他にロシアウラル地方、アメリカカリフォルニア州、ブラジル、そしてニュージランドも産出しています。

基礎データ


  • 化学組成 珪酸塩鉱物 SiO2
  • 色 黒 アップルグリーン
  • 条痕 白色
  • 結晶系 六方晶系
  • へき開 なし
  • 硬度 7
  • 比重 2.65

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