プラシオライト PRASIOLITE

プラシオライト グリーンアメジスト PRASIOLITE Brazil
PRASIOLITE Brazil

黄緑色から緑色の石英をプラシオライトといい、別名グリーンアメジストとも呼ばれています。
正式名称はプラシオライトで名前の由来はギリシャ語のネギ"prason"が由来です。
アメジストを加熱・照射もしくはとても少量ですが自然に緑色となった天然のものがあります。
コレクターに人気です。

プラシオライトはどのようにできるのか?

熱処理

アメジストの紫色は微量の鉄分が原因で起こります。
そしてこの紫色は、温度変化によって色が変わります。

  • 470℃ 黄色
  • 550℃ 濃い黄色もしくは赤褐色

黄色のものはシトリンとなって販売されていますが、550℃まで温度を上げた際、黄色にも赤褐色にもならず、黄緑色から緑色に変わるものが一部に見られます。
ブラジルミナスジェライスモンテズマからのアメジストや黄色の石英を加熱処理したものがこ市場に出回っている大部分のプラシオライトです。
また、アリゾナ州のアメジストにも一部ですが熱処理して緑色になるものがあります。

照射

熱処理とコバルト60もしくはEビームガンマ照射を組み合わせる事によって人工的にプラシオライトを作ることができます。
ポーランド産の一部のアメジストにこのタイプのものがあります。
照射による場合、色の安定性があまり良くなく、150℃以上になると色が退色して無色になる可能性があります。

ナチュラル

溶岩流の空洞に微量の鉄の存在+放射性物質による自然照射でアメジストができ、その後、また新たな溶岩に包まれた際に熱が加わりプラシオライトとなったと考えられています。
火山性の堆積物として見られたり、瑪瑙の中央にある結晶として見られたりします。
とても少量しかなく、ポーランドとカナダが有名です。

注意点

基本的に紫外線で色が退色します。
日光の当たる場所での保管は避けてください。

また、熱にも気をつけてください。
車の中に放置したり、ブレスレットをつけたまま台所のガスを利用したり、冬場のストーブのそば等、考えるといろいろ日常の中にも温度が高くなるケースは潜んでいます。
金属の台座などに石を留めてあるアクセサリーも作成中の熱や完成後の様々なシチュエーションでの熱の伝導を考えるとおすすめできません。
プラシオライトは熱にかなり敏感に色が反応するので、気をつけてください。

補足

アメリカなど、海外では国によって購入者が間違えやすいとのことから、グリーンアメジストの名称を使わないようにする傾向があります。