スティヒタイト スティヒ石 STICHTITE
Stichtite Kaapsehoop S.Africa |
アクセサリーに加工されているのをよく見かけます。
タスマニアで発見された鉱物で、マウントライエルマイニングアンドレイルウェイカンパニーの元ゼネラルマネージャーであるRobert Carl Stichtに因んで命名されました。
ヒーリングの分野でよく知られている鉱物ですね。
産出地 産状
蛇紋岩中やクロム鉄鉱の二次鉱物として見られ、葉片状や繊維状の集合体が塊となって産出します。
ピンクや紫色の発色はクロムです。
産出地はオーストラリア・南アフリカ・モロッコ・カナダ等
日本では福岡古屋敷にて産出しています。
多形 STICHTITE−2Hとバーバートナイト
南アフリカのバーバートンにてスティヒタイトにそっくりだという鉱物が発見され、バーバートナイト(barbertonite)と命名されました。
そしてバーバートナイトとよばれていたものは、スティヒタイトの多形(ポリタイプの2H)です。
スティヒタイトは厳密には積層タイプの多形で六方晶系の中の三方晶系となり、バーバートナイト(TICHTITE−2H)は六方晶系です。
ほんの少しの結晶構造の違いですね。
ポリタイプ
同じ構成単位をもったものの配列順序のみが異なるものをポリタイプと呼ぶ。原子の二次元的配列よりなる層状をなすものがほとんどで層を積み重ねてくゆく構造となる。
各層で結晶性が異なるため、何層が何の結晶性を示すか表記する必要がある。
2層目が単斜晶系の多形であった場合、結晶性の頭文字からM :monoclinic(単斜晶系)から2Mと付ける。六方晶(hexagonal)なら2Hとなる。wiki 多形より
基礎データ
- 化学組成 炭酸塩鉱物 Mg6Cr2(CO3)(OH)16・4H2O
- 色 薄紫 ピンク色
- 条痕 白色 薄紫
- 結晶系 六方晶系(三方)
- へき開 完全
- 硬度 1.5−2
- 比重 2.2