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アンモナイトとオウムガイ  Ammonite and Nautilus

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アンモナイトとオウムガイはともに頭足類の仲間です。
頭足類とは、イカやタコも同じ仲間で、体は胴・頭・足にわかれています。
今わざと、胴・頭・足という順番で書きましたが、一般的な頭足類はこの順番です。
例えばタコを思い浮かべて下さい。
タコの丸い頭の部分、じつはあれが胴です。
そして目が付いてる部分が頭。
この部分に脳があります。
そして足。
これが一般的な頭足類です。
そして、出水管と言われる気管があり、タコの場合は墨を吐いて敵の目をくらませたり、水を吐いて前に進む力にしたりします。
ちなみに、この頭足類のもう一つ上の分類は軟体動物。
分類は、軟体動物門頭足綱となります。
軟体動物は、貝類とイカ・タコ・ナメクジ・クリオネ・ウミウシ等があり、むにむにした感じです。

特徴は、泳ぎがとっても上手く腐肉食もしくは肉食の食事をする、肉食体育会系。
くるくる巻いた入口の広い部分にその体を入れ、奥の方には小さな部屋がたくさん!
その部屋で、ガスを出し入れして浮力を調整します。
オウムガイ

オウムガイはオルドビス紀に現れ現在でも”生きた化石”として現在でも南西太平洋で生息しています。
水族館でも展示されています。
アンモナイト

化石といえば真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
アンモナイトはデボン紀にオウムガイ類から分岐し、白亜紀末に恐竜とともに絶滅しています。
縫合線 アンモナイトの外側の殻がはがれた部分、その部分をよく見てみて下さい。 模様が浮き出ているものがあります。
その模様が複雑で美しく、その形を菊になぞらえて日本では「菊石」とも呼ばれています。
そしてその模様が縫合線と言われるものです。

先程、小さな部屋(小さな部屋に区切られている画像はデスモセラス(アンモナイト)の2枚めのスライス画像がそうです。)がたくさん~と話しましたが、その部屋を分ける壁と外側の殻の部分が交わってできた模様、それが縫合線です。
アンモナイトとオウムガイを比べると、アンモナイトのほうが比較的複雑な縫合線ですが、アンモナイトの縫合線は進化に伴って複雑になっています。
古参のアンモナイトは縫合線は単純で、進化したアンモナイトほど複雑という傾向があります。

こう言われると、殻を剥がしてみたくなります…
ですがこの縫合線とは人間で言うところの骨格。
そう考えるとちょっとできなくなったりもしますね。

カルサイト 方解石 Calcite

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和名 方解石 CaCO3
へき開を持つ鉱物(三方向に完全)で、”マッチ箱がつぶれた形に割れる”といわれる鉱物ですが、様々な形で楽しませてくれます。
アイスランドスパー オプティカルカルサイト オプティカルスパー この名前(和名 氷州石 ヒョウシュウセキ)は、菱面体の自形結晶※後述のカルサイトで透明度が高く良質のものをさす名前です。
※参考 偏光フィルター ニコルプリズム(ニコル) ”複屈折現象”という言葉で思い出す方もいるかもしれません。
理科の実験で登場する石です。
自形と他形自形(自形結晶)
その鉱物特有の形(結晶した形)がきれいに成長しているもの。他形(他形結晶)
その鉱物特有の形(結晶した形)が隣りあった鉱物などに阻まれ、うまく成長できず結晶面が発達しなかったもの。  基礎データ 化学組成 炭酸塩鉱物 CaCO3色 無色 白色条痕 白色結晶系 六方晶系へき開 完全(三方向)硬度 3比重 2.7屈折率 1.48-1.66 ※屈折率 光が透明・半透明な鉱物に入ったとき、光の速度と方向が変化することを屈折率といいます。 屈折率は入っていく光の角度と曲がった後の光の角度の比で表されます。 屈折率が高ければ高いほど鉱物はきらきらと輝き、ダイヤモンドの屈折率は、2.42。 ルビーやサファイアは1.76~1.77、水晶は1.54~1.55です。 値が高ければ高いほど屈折率は高く、きらきら度は増します。 鍾乳洞の鍾乳石とカルサイト 鍾乳洞の鍾乳石は、水中の方解石成分(水とカルシウムの化学反応)がツララ状に固まったものです。
鍾乳洞は石灰岩(方解石)で出来ています。
石灰岩は堆積岩の一種で、先に書いた分類で分けると生物岩化学岩、両方に属します。
サンゴの遺骸・炭酸カルシウム(石灰岩はこの炭酸カルシウムを50%↑含む岩)の体を持つフズリナや貝類等が堆積して固くなり石灰岩となる場合と、温泉に溶けている石灰が沈殿して石灰岩を形成する等の場合とがあります。
雨が降り、水は土を通りぬけ二酸化炭素を含みます。
その水が石灰岩に到達すると、石灰岩を溶かしていきます。
その溶けてできた割れ目から次々と水の流れができて、地下に流れこみ石灰岩を溶かしていきます。
その穴が鍾乳洞です。そして、この鍾乳洞の陸上を見てみると、川がなく、なだらかな地形をしています。
そして水が流れこむ穴があちこちに…

硫黄 サルファー Sulfur

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硫黄と聞くと温泉!クサイ!と連想すると思いますが、とても身近ですよね。
温泉の湯の花は、硫黄だけでなく他の成分も混じっています。
硫黄 サルファー Sulfur 熱い温泉のお湯が噴き出し、冷却されることによってそのお湯の中の成分が固まって(析出沈殿)固形化したものです。
硫黄は食品の中にも含まれ、骨・腱を作り、皮膚のお薬としても活躍しています。
硬度 2.5へき開 不完全条痕 白 硫黄のにおい? さて匂いですが…
これ、ニュースでよく聞きますが硫化水素なんです。
卵の腐ったような匂いとは硫黄の匂いではなく、硫化水素の匂いだそうです。
因みに硫黄は無臭。
硫化水素は硫黄と水素の物質です。

原子番号16 元素記号 S 硫黄

硫黄は同素体を数多く持ちます。
同素体とは、同じ元素で作られている物質ですが原子の配列や結合する様式が違うため、見た目・性質などが全く異なってしまう物質の関係性を表す言葉です。
ダイヤモンドと石墨がよく例に挙げられます。
見た目も性質もお値段も全く違いますが、ダイヤモンドと石墨は同じ元素で構成された同素体です。
硫黄の同素体は30以上もあるそうで、その中で自然にみられる硫黄は以下の3種類です。
斜方硫黄 融点112.8℃ 斜方晶単斜硫黄 融点119.6℃ 単斜晶単斜硫黄 融点106.8℃ 針状晶 融点とは個体が液体化する温度。
95.6℃以下の温度で斜方硫黄が安定状態となり、それよりもっと高い温度になると単斜硫黄系が安定状態になります。

硫黄は熱していくと暗赤色の液体となり、それでも熱し250℃まで加熱すると、ゴム状硫黄となってびよぉーんと伸びます。
ただし、このゴム状硫黄、そのまま放置しておくと斜方硫黄となります。
ゴム状硫黄 このゴム状硫黄、ここ最近で面白い記事があります。 ”高校化学の教科書、一高校生が間違いを実験で証明”というもの。
ゴム状硫黄はそれまで、褐色とされ、大学入試でも”褐色”が正解とされていました。
しかし、褐色ではなく黄色だということが判明しました。
とある高校の先生がふと生徒に”以前、黄色のゴム状硫黄ができたとこがあるんだよなぁ”と話したことがきっかけで、17歳の一高校生が実験を行ないました。

着目したのはその純度。
純度99%の硫黄華では褐色、純度99.5%で綺麗な黄色のゴム状硫黄ができました。
純度のその差は0.5。

トパーズ Topaz

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11月の誕生石。
和名黄玉(おうぎょく)、透明感のある黄色を思い浮かべる人が多いと思います。
今でこそ上質なものは採掘できませんが、以前は日本で上質なものが採掘されていました。
”ナイト ミュージアム”という映画で”アメリカ自然史博物館”が出てきます。
その”アメリカ自然史博物館”にて所蔵されている、世界で一番美しいと言われているトパーズは、なんと日本産!
岐阜県が故郷の463カラットのブルートパーズです。
名前の由来 トパーズの語源に関して、いろいろな説があるそうです。

海賊が天候不順でとある島に上陸し、食べ物などを探していた時にこの石を偶然発見した。
→この海賊の言葉で、探し求める=トパズィンから。
採掘される島が、いつも霧で覆われていて探さなければいけない。
→探し求める→ギリシャ語でトパゾス(topazos)から。
古代インド、サンスクリッド語の”火”と言う言葉”タパス”(tapas)が語源では?
ペリドットでも少し触れていますが、その昔(古代)、トパーズと呼ばれていたものは、今のペリドットだそう。
語源に関する上記の説はペリドットを示すものだそうです。

国や過去の歴史などによって同じ石でも呼び名が異なったり同じだったりするのです。
また、よく聞くと思いますが”オリビン”と言う呼び名。
これはペリドットのことであったり、緑色のガーネットの呼び名として使われていることもあり、近年国際協定で”ペリドット”と統一されました。
少々話がそれましたが、このトパーズの呼び名に関しては、ちょっと存在感が薄くなってしまうような切ない歴史です。
ではなぜ現在のトパーズがペリドットとの兼ね合いの中で現在の位置づけになったのか?
それは謎です。

”シトリントパーズ”という名前を見かけますが、これは、黄色水晶=シトリンのことです。
トパーズとは別のものなので注意してください。
トパーズの種類 トパーズの種類はたくさんありますが、大きく分けてOH(水酸基)タイプとF(フッ素)タイプにまず分けられます。
OH(水酸基)タイプ
黄色・オレンジ・ピンク・紫F(フッ素)タイプ 
無色・黄色・褐色・淡青~青色・淡緑 代表色を記しましたが、カラーが全てではありません。
厳密には屈折率が違うことが決め手となるそうです。
トパーズの色彩 豊富なカラーがあります。
インペリアルトパーズピンクトパーズブルート…

アラゴナイト Aragonite

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和名 霰石(あられ石)
この石はいろいろな色があります。
無色・白・黄・青・ピンク・紫・褐色等。
形状もさまざまで、岩の間になぜ珊瑚?と思う珊瑚そっくりな”山珊瑚”
霰に似た豆粒状のもので”豆石”
針状や柱状、繊維状のものなど。
この石は斜方晶系ですが、この結晶が3つ集まって双晶をなし六角柱状になるものもあります。
透明のものもあれば不透明なものもあり、多種多様です。
硬度は3.5~4でへき開は明瞭です。
名前の由来 この石の名前の由来ですが、英名”アラゴナイト”は、最初に発見されたのがスペインのアラゴン地方にちなんで名づけられました。
和名の”霰石”は江戸時代に長野県で豆粒のような石が産出した際、霰に似ていたので霰石と呼んでいました。
時代は進み明治時代になり、霰に似た石はアラゴナイトだ!ということになったのですが、更にまたその後、霰石と呼ばれていた石はアラゴナイトではなく、カルサイトだったことが判明。
しかし、以前から霰石と呼んでいた名残で、和名は霰石となったそうです。
同質三像 このアラゴナイトは、
カルサイト(方解石) バテライト と同質三像です。

同質異像(多形)とは、化学組成が同じで結晶構造が異なる(原子の配置が異なっている)もの。
圧力や温度など、石が作られるときのちょっとした変化によって、どの石になるか決定される性質を持ちます。
3種類の鉱物が同質異像の関係になると、同質三像といいます。
(同質異像で説明がなされていることも多いです。)
バテライト vaterite ファーテライト ファーテル石 このバテライト(vaterite)ですが、ファーテライト・ファーテル石とも言います。
調べたところ、1911年に人工的に作られたその後、アイルランド北部で天然のものが産出されたそうです。
かなり不安定な為、自然界ではほとんど産出はされないそうです。
人工的に生産された目的は、炭酸カルシウムの原料開発だったのでしょうか?
炭酸カルシウムというと、校庭に線を引く石灰や鍾乳洞、コンクリートや鉄鋼等。
身近にたくさん使われています。
仮晶 多形ということは、アラゴナイト仮晶のカルサイトとなっているケースもあります。
というとわかり難いですが、もともとアラゴナイトだったけれど、カルサイトになってしまった。
その際、形はアラゴナイトのままでカルサイトになっていることで…

閃亜鉛鉱 sphalerite

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手元で見るとほんとにべっ甲。
べっ甲というか、琥珀というか。
しっとりとした落ち着きがあります。

鉄閃亜鉛鉱
鉄分が多く不透明でまっ黒なタイプのもの。べっこう亜鉛
鉄分が少なく透明で黄色褐色、緑色や白っぽいものもある。 
亜鉛とは 元素記号 Zn
トタンにメッキをしたり、真鍮などの合金に使用されます。
また、人体にとっては必須微量元素の一つでなくてはならないものです。
味覚を正常にする働きなどがあり、不足すると免疫力低下をまねきます。
牡蠣やチーズ、大豆に含まれています。
亜鉛不足はお肌に良くないそうです。
産出地 産状 産地ですが写真のスペイン・イタリア・ルーマニア・イギリス・ベルギー・ポーランド・アメリカ・ロシア等。 そして日本。

秋田県佐山鉱山宮城県細倉鉱山岐阜県神岡鉱山埼玉県秩父鉱山
等、日本で目撃率は非常に高いです。

産出される場所は熱水鉱脈がメインです。
方鉛鉱(ガレナ)苦灰石(ドロマイト)とともに産することが多く、また、同じ化学組成で違う結晶系(原子の構造が違う)の鉱物でウルツ鉱という鉱物があります。
ウルツ鉱という鉱物は六方晶系・閃亜鉛鉱は等軸晶系。
閃亜鉛鉱の同質異像※にあたる鉱物です。
見た目の形がウルツ鉱でも中身は閃亜鉛鉱に変化していたりする場合が多く(仮晶もしくは仮像※)、産出量はあまり多くありません。

同質異像(多形)とは、化学組成が同じで結晶構造が異なるもの。
圧力や温度など、石が作られるときのちょっとした変化によって、どの石になるか決定される性質を持ちます。
仮晶とは、とある鉱物が結晶した形を残したまま、中身が別の鉱物に置き換わってしまうこと。

この場合、同質異像(多形)である閃亜鉛鉱とウルツ鉱が、環境的要因(圧・温度等)によって入れ替わるということです。
キラキラの源 屈折率と分散率 べっこう亜鉛はルースコレクターに絶大な人気があります。
しかし、一般的な認知度はとても低いです。
閃亜鉛鉱の硬度は3.5~4で柔らかく、へき開は斜めに完全。
柔らかいですが、宝石としてカットされます。
彩りがとても綺麗で、キラキラです。

キラキラさを見るには、屈折率と分散率。
光が透明・半透明な鉱物に入ったとき、光の速度と方向が変化することを屈折率といいます。
屈折率は入っていく光の角度と曲がった後の光の角度の比で表されます。
屈折率が高ければ高いほど鉱…

プレナイト prehnite

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和名はぶどう石。
淡い緑色でこの色合いがプレナイトといったらぱっと思い出す方が多いと思いますが、灰色~白、黄色や無色のものもあり、また形も球状や和名の由来であるブドウ状や腎臓状、はたまた四角い板状(とても小さい)のものもあります。
ブドウ状と腎臓状の違いは…ブドウ状
ブドウの房のように細かい結晶が丸い結晶を作っているもの。腎臓状
ブドウ状よりも大きい結晶が集まっているもの。
人間の腎臓のような形。 子粒ぞろいで立体的なものがブドウ状、粒が大きめでぽこぽこ出てて、全体が比較的平坦なものが腎臓状ということのようですが、ぶどう石という名前のマスカットグリーンの色合いに、腎臓状という言葉よりも、ブドウ状のほうがいいような…
産状 黒っぽく見えるものが半透明の優しい緑色にぷすっと刺さっていますが、こちらはエピドート 緑簾石です。
この緑簾石以外にも、石英や方解石などとも共生します。
火山岩中(玄武岩質~安山岩質)の脈や空洞、熱水鉱脈・ペグマタイトなどに産します。
プレナイト 二つの”初めて”  発見は1788年、南アフリカの喜望峰。
オランダ人のH・フォン・プレーン大佐が発見者で、喜望峰で見つけたプレナイトをヨーロッパへ運び、南アフリカで初めて見つけられた鉱物となりました。
今では南アフリカはいろいろな鉱物がある場所として認識されていますが、時代を感じますね。
また、もう一つの”初めて”は、鉱物の名前に人の名前が付いたのはプレナイトが初めてと言われています。
ケープエメラルド 緑色の石英のことをまとめて”phrase=フレーズ”と呼びますが、最初はこの石もその仲間と認識されていました。
しかし別物であると判明して以降、美しいものは”ケープエメラルド”という名前を付けられ、カボションカットされアクセサリーとなり、キャッツアイ効果があります。
※カボションカットした石に白い光の帯が出現する効果をキャッツアイ効果と呼びます。
また、見た目が似ていることからひすい輝石や軟玉の模造品にも使われたそうです。
プレナイトのローモンタイト仮晶 これは、濁沸石ができた後、そこにプレナイトが覆うように育ち、最後には濁沸石がなくなった(脱水)状態です。
真四角の柱の形にすっぽりと穴が空き、薄い緑色のプレナイトの上に透明のアポフィライトが育っています。 この見た目からお菓子のようと話題になりました。

ローズクォーツ Rose Quartz

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条痕は白。
へき開はなく、硬度はもちろん水晶と同じ7。
まれに黄色の蛍光を示すものがあります。
色 ピンク色に発色していますが、実はこの色、諸説あります。
不純物による発色と言うことをベースに考えられていて、微量のチタン・鉄等によるものとの説や、アルミニウム・リンとの意見もあります。
クラスタータイプと塊タイプでは発色の原因が違うのでは?という説もあります。
自形と他形 塊状(最初の写真のような)で産出することがほとんどで、いわゆる水晶のスタンダードな形であるクラスターやポイントのような結晶の形をしている事はとても少ないです。 言い換えると”自形のローズクォーツはとても産出が少ない。”と言えます。
自形(自形結晶)
その鉱物特有の形(結晶した形)がきれいに晶出しているもの。
通常、早期に晶出する場合、周りに邪魔なものがないため自由に晶出し、その鉱物特有の結晶面が発達した状態となります。他形(他形結晶)
その鉱物特有の形(結晶した形)が隣りあった鉱物などに阻まれ、うまく晶出できず結晶面が発達しなかったもの。
晩期に晶出する場合は、他の鉱物に邪魔され、その鉱物特有の結晶面がうまく発達できず、他の鉱物との隙間を埋めるように晶出します。※晶出 
石ができる段階で、液状の物からその物質が分離し結晶ができること。マグマが冷えて固まっていくときをイメージして見てください。
スター効果(アステリズム・星彩効果) インクルージョン(内包物)として細かい酸化チタン→ルチルを含んでいる場合が多く、そのルチルを含んだローズクォーツを磨き、光をあてるとスター効果が出ることがあります。
その場合スターローズクォーツと呼ばれます。

鉱物中に、ルチルの密で微細なインクルージョン(内包物)が含まれた石をカボションカットすると、4本もしくは6本の光の線が星のように出ることを言います。
そしてこのスター効果には2種類あります。
エピアステリズム
光を石の表面から照射(反射光線)した場合に出るスター効果。
例 スターサファイア・スタールビーデイアステリズム
光を石の裏側から照射(透過光線)した場合にでるスター効果。
例 ローズクォーツ 産状 産出地 この石は、堆積岩・ペグマタイト中にみられます。
堆積岩
地表の岩石が風化・酸化し、海・川に流れて底にたまった層状の粒の積み重なった岩で、化石などが多く含まれているのが特徴。ペグマタ…

モルダバイト Moldavite

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隕石が地球にぶつかった時、地球と隕石の一部が高温高圧で溶けて空中に飛び散り冷えて固まったテクタイトの仲間です。
参照 隕石-テクタイト
ネルトリンゲン 今から1500万年前、ドイツの南”ネルトリンゲン”に隕石が落下しました。
現在、ネルトリンゲンの町は、すっぽりこのクレーターの中にあり、直径24kmのリング状の丘陵地帯となっています。
またその中に内側のリングがあり、直径は11 km。
観光でドイツに行くと”ロマンティック街道”で知られる町のひとつです。
※ネルトリンゲンでググって画像を見てみてくださいね。”進撃の巨人”のモデルになった町ではないかと言われています。

ぶつかった隕石は、コンピューターの計算によると直径1.5kmほどで、広島型原爆の1800万倍の威力があったとのこと。
ぶつかって飛び散ったものは、モルダウ川周辺に集中し、そのことからのネーミングです。
モルダバイト 聖遺物説 テクタイトもそうですが、儀式や装飾品として古くから用いられています。 ”聖遺物”ではないか?とも考えられているようです。
アーサー王伝説で有名な”聖杯”はモルダバイトだったのでは…との考えもあります。
※参考聖杯伝説

水晶 Quartz

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4月の誕生石はダイヤモンドが有名ですが、水晶も誕生石です。
イギリスでは誕生石として認定されています。
水晶(rock crystal[英])は、石英(quartz)のなかでも結晶がはっきりしていて無色で透明度が高いものをさします。
水晶とは 石英(quartz)という鉱物のこと。
この 石英の種類と分類 をご紹介します。

まず、水晶石英に別れます。
水晶類
石英の中でも透明度が高いもの
ロッククリスタル・アメジスト・シトリン・スモーキークォーツ等
石英類
やや透明度にかけるもの
ローズクォーツ・グリーンクォーツ・等

そしてこの石英類ですが、更に別れます。
ジャスパー
不透明のもの
ブラッドストーン・レッドジャスパー・グリーンジャスパー等
玉髄類
半透明のもの

そしてもう一つ、この玉髄類の半透明のものは更に別れ…
カルセドニー
色が比較的均一なもの
カーネリアン・クリソプレーズ・ブルーカルセドニー等
アゲート(メノウ・瑪瑙)
縞模様があるもの※1
サードオニキス・ブラックオニキス・モスアゲート等

※1 縞模様がないものでもアゲートと表記のあるものは多数あります。
販売上、あまり重要視していないようです。
基礎データ化学組成 珪酸塩鉱物 SiO2色 無色 白色 紫色 茶色 ピンク色 黄色 黒色等条痕 白色結晶系 六方晶系へき開 なし硬度 7比重 2.7 水晶伝説-如意玉-日本書紀三韓征伐という記述があります。
これは、神功皇后がのちの自身の息子となる応神天皇をお腹に宿したまま海の向こうの朝鮮半島へ出兵し、新羅・百済・高句麗を制したと言われる内容です。
お腹に宿したまま出兵と言うことだけでもすごい話ですが、その理由もすごい。
夫である仲哀天皇は、神功皇后の神託をきかなかったために病気で崩御してしまい、住吉大神の神託によって出兵を決意したといわれます。
そもそも、不思議な能力を発揮していたこの神功皇后、”如意玉”なる水晶を豊浦の海で拾ってから、卑弥呼さながら、シャーマン能力は120%となったそうです。
三韓征伐の際、海の向こうへ出兵ですのでお腹の子は十月十日で出産なはず…
しかし、その最中に産気づいてしまっては困る…と、とった対策は”月延石”・”鎮懐石”と呼ばれる石をお腹に当てて冷やし、出産を遅らせたと言われます。
15ヶ月かかって出産となったそうです。
時が過ぎ応神天皇の世と…

ルチル Rutile

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和名金紅石。
ピアスなど金属アレルギーの方に使われる、チタンの重要鉱石です。
ルチルを工業用として採掘した場合のチタンの含有量は約95%。
ルチルはチタンを取り出すには非常に効率よい鉱石であり鉱物です。
チタンとは 原子番号 22 Ti
耐腐食性に優れ軽く、強度もあるチタンは、飛行機・ミサイル・宇宙船・船舶などに広く使われています。

ルチルはTiO2。
二酸化チタンです。
この二酸化チタンは、光触媒として広く利用されています。
光触媒とは光があたるといろいろな化学反応を促進する物質をいいますが、二酸化チタンの場合は光(太陽でも蛍光灯でも)があたることにより、表面に強力な酸化力を持ち、その結果、周りの悪いものを分解します。
更に親水性も発揮するため、トイレや家の外壁の汚れを防止したり、抗菌剤として応用されています。

他には日焼け止めや化粧品に使われています。
酸化チタンはすべての光の波長を反射するため、日焼け止め効果はもちろんのこと、化粧品でも肌を白く見せる効果があります。
ルチルいろいろ ルチルの形は基本的には条線が発達した柱状です。
柱状が細くなった針状のものも見られ、水晶に内包されているルチルには金色の細い針が入ったものを見ると思います。
この水晶にルチルが内包されたものを、ルチルレイテッドクォーツ(ルチルクォーツ)と呼びます。
また、この針状ルチルがもっと微細になりそれがコランダムに内包されると、このコランダムの色違い兄弟のルビーやサファイアは六条の星彩線をもつスタールビー・スターサファイアとなります。
双晶し易いためにV字やコの字の形になったり双晶が連なり、格子状のようになったものもあります。
双晶とは特定の結晶面・結晶軸に互いに対称的である2個以上の結晶がくっついたものです。
また色合いですが、赤・オレンジっぽいゴールド色・ゴールド色・黒と様々な色合いがあり、、それぞれに別名がついています。
本来のルチルにはない色合いのものも●●ルチルなどと名前がつけられて販売されていることがありますのでご注意ください。
…針状結晶→針のように細い形の結晶が入ったものについて●●ルチルなどの名前を見かけます。
基礎データ
化学組成 酸化鉱物  TiO2色 赤褐色・黄褐色等条痕 褐色結晶系 正方晶系へき開 明瞭硬度 6~6.5比重 4.2
ルチルの親戚 このルチルと鋭錐…

セレスタイン セレスチン Celestine

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セレスタイン セレスチン 和名 天青石の名前の由来はこの石のイメージ色である青い色、”空”を意味するセレスチアルからともう一つ、2つの説があります。
色と名前の由来 1781年イタリアのシチリア島にて発見され1798年にアブラハム・ゴットロープ・ウェルナー(1749 - 1817)が命名しました。 実はこの命名、もう一つ説があり、素晴らしいという意味のラテン語coelestisからとも言われています。 どちらにしても天青石の美しさが語源ですね。 そして色ですが、青だけでなく、白や茶色の天青石も有ります。 姿 よく目にするのは晶洞に成長しているものかと思います。 他にも針状結晶のものや塊になっているものなどがあります。 とても柔らかい鉱物なので落とすと粉々になってしまいます。 気をつけてください。 産地産状 堆積岩の中や、海水が蒸発して沈殿した堆積岩及び熱水鉱床に見られます。 共生鉱物は石膏・方解石・苦灰石・自然硫黄等があります。 マダガスカル・イタリア・ドイツ・ポーランドそしてとても少ないですが日本。 島根県鵜峠鉱山(うどこうざん昭和45年閉山)で石膏とともにわずかに見られたそうです。 蛍光 蛍光とは、ブラックライト(紫外線)を照射すると発生する蛍光性のことで、光があたっている間だけ光ることを言います。 天青石は通常は蛍光は有りませんが、副成分としてバリウムやカルシウムがあると蛍光する場合があり、含まれる副成分によって蛍光する色も違う色が観察できます。 炎色反応 天青石は、赤い炎色反応が見られます。
炎の中に鉱物を入れると、特有の色の炎になるものがあります。 それを炎色反応といいます。 鉱物に含まれる元素が、化学変化を起こすためにこの反応が出ます。 鉱物の元素をこの方法で調べることができます。 赤い炎色反応はストロンチウムで花火に使われています。 基礎データ化学組成 硫酸塩鉱物 SrSO4色 青色・茶色・黄色 等条痕 白色結晶系 斜方晶系へき開 完全硬度 3-3.5比重 4

アンハイドライト anhydrite

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硬石膏と石膏は別物です。
CaSO4・2H2Oこれが石膏。
硬石膏は水分子を離した形のCaSO4。
鉱物としては別物となります。
水 硬石膏という名前は水を含まないため、石膏よりも硬いということからのネーミングだそうです。 英名のanhydrite/アンハイドライトは無水という意味のギリシャ語anhydrousが由来とのこと。 硬石膏は環境に水が多いと石膏へかわります。 姿と性質 小さな粒が集まった塊のような形で産出することが多いですが、板状もあります。
見た目は方解石とも似ていますが、学校で実験を行ったと思いますが、方解石は塩酸で発泡しますが、硬石膏は発泡は有りません。
オレンジの炎色反応があり、加熱で溶けます。 産状 海水の水が蒸発し、沈殿してできる鉱物です。 カナダ・アメリカ・スイス・イタリア・オーストラリア等が産地となります 日本では黒鉱鉱床に産します。 黒鉱は日本海側に見られる見た目が黒い鉱石の総称(銅・鉛・亜鉛の鉱石で、閃亜鉛鉱や方鉛鉱、黄銅鉱)黒鉱鉱床は海底で火山が噴火し溶岩が堆積した後、マグマの熱によって熱水が噴出したことによって堆積した鉱床です。 この部分に硬石膏が見られます。 ※黒鉱の参考資料 東北大学総合学術博物館 企画展 「まっくろ黒鉱ー驚きに満ちた鉱石ー」 基礎データ化学組成 硫酸塩鉱物 CaSO4色 無色・青色・紫色・灰色・褐色 等条痕 白色結晶系 斜方晶系へき開 完全硬度 3.5比重 3

ジプサム 石膏 Gypsum

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ジプサム和名石膏は、海や塩湖の水が蒸発し層状になった地層中に岩塩や硬石膏等とともに見られます。
形や色のバリエーションもあり、美しい鉱物です。
基礎データ化学組成 硫酸塩鉱物 CaSO4・2H2O色 無色・白色・褐色・灰色・黄色 ・赤色 等条痕 白色結晶系 単斜晶系へき開 完全硬度 2比重 2.3 姿 石膏の色は基本的には透明や白が基本です。
不純物が混ざることによって色味が付きます。
無色透明なものをセレナイト Seleniteと呼びます。
形は平行四辺形の板状のイメージが強いと思います。
双晶をなすことも多くフィッシュテールセレナイトと呼ばれているものが有名です。
他に、細い繊維が平行に並び絹糸状光沢が見られるサテンスパー Satin spar、微細結晶が集まった塊状のものをアラバスター Alabaster、そして薔薇の花弁のような形のデザートローズ Desrt roseがあります。
セレナイト Selenite 形は柱状や板状の形が多く、ヨーロッパではその透明度から教会の板ガラスとして利用していたそうです。
”聖母マリアのガラス”とも呼ばれています。
名前の由来はギリシャ語で月を意味する”selene”です。
フイッシュテールセレナイト Fish tail selenite V字型の双晶(※)の形をした物で、魚の尾に形が似ていることからこう呼ばれます。
※双晶とは、2個以上の鉱物が一定の角度で規則正しく結合しているものをいいます。
参考 双晶

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