プレナイト prehnite
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prehnite Republic of Mali |
淡い緑色でこの色合いがプレナイトといったらぱっと思い出す方が多いと思いますが、灰色~白、黄色や無色のものもあり、また形も球状や和名の由来であるブドウ状や腎臓状、はたまた四角い板状(とても小さい)のものもあります。
ブドウ状と腎臓状の違いは…
- ブドウ状
ブドウの房のように細かい結晶が丸い結晶を作っているもの。 - 腎臓状
ブドウ状よりも大きい結晶が集まっているもの。
人間の腎臓のような形。
産状
黒っぽく見えるものが半透明の優しい緑色にぷすっと刺さっていますが、こちらはエピドート 緑簾石です。この緑簾石以外にも、石英や方解石などとも共生します。
火山岩中(玄武岩質~安山岩質)の脈や空洞、熱水鉱脈・ペグマタイトなどに産します。
プレナイト 二つの”初めて”
オランダ人のH・フォン・プレーン大佐が発見者で、喜望峰で見つけたプレナイトをヨーロッパへ運び、南アフリカで初めて見つけられた鉱物となりました。
今では南アフリカはいろいろな鉱物がある場所として認識されていますが、時代を感じますね。
また、もう一つの”初めて”は、鉱物の名前に人の名前が付いたのはプレナイトが初めてと言われています。
ケープエメラルド
緑色の石英のことをまとめて”phrase=フレーズ”と呼びますが、最初はこの石もその仲間と認識されていました。しかし別物であると判明して以降、美しいものは”ケープエメラルド”という名前を付けられ、カボションカットされアクセサリーとなり、キャッツアイ効果があります。
※カボションカットした石に白い光の帯が出現する効果をキャッツアイ効果と呼びます。
また、見た目が似ていることからひすい輝石や軟玉の模造品にも使われたそうです。
プレナイトのローモンタイト仮晶
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Apophyllite on Prehnite pseudomorphs after Laumontite Bombay Quarry, Mumbai, Maharastra, India |
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Apophyllite on Prehnite pseudomorphs after Laumontite Bombay Quarry, Mumbai, Maharastra, India |