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シトリン CITRINE

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黄色の水晶 和名黄水晶。この黄色は鉄分による発色です。 火成岩・堆積岩・変成岩と、あらゆる岩石中に見られ、六角柱状・そのクラスターや塊となって産出します。 シトリンはトパーズのイミテーションとしても利用されており、”シトリントパーズ”のネーミングはシトリンのことです。 シトリンは硬度7(ガラスや鋼鉄などに傷をつけることができる)、トパーズは硬度8(石英に傷をつけることができる)となります。 名前の由来レモンに関連した話があちこちから出てきます。 ギリシャ語のレモンという意味の言葉から柑橘類のシトロンの果実の色に似ているから柑橘類を表すシトラスに由来などなど。 黄色=レモン色というイメージからのようです。 色 シトリンの色味は、薄い黄色-濃い黄褐色までバリエーションがあります。 天然に色合いが均一で、インクルージョンのない美しいものは少なく、アクセサリーなど処理をしたものが存在しています。 アメジストの加熱処理のものが一番数が多く出回っています。 アメジスト(紫水晶) 加熱処理→黄色スモーキークォーツ(煙水晶) 加熱処理→黄色クォーツ(水晶)放射線処理基礎データ 化学組成 珪酸塩鉱物 SiO2色 黄色条痕 白色結晶系 六方晶系へき開 なし硬度 7比重 2.7

ボーナイト 斑銅鉱 BORNITE

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銅の鉱石として世界中で採掘されている斑銅鉱。
銅の鉱石から抽出される銅は電導性に優れていて電線やケーブルなどに使われています。
別名 ピーコックオア/孔雀鉱石/孔雀銅鉱とも呼ばれるその姿は、採掘後は赤銅色の斑銅鉱、空気に触れてしばらくして酸化すると青・紫・虹色に変化することからです。
日本語の斑銅鉱の名前の由来は、青や紫が時間の経過とともに出現することが由来とのこと。産地 産状塊状で見られることが殆どですが、稀に八面体・十二面体・擬立方体などもあります。 塊の表面はボコボコしています。 熱水鉱脈によく産し、以外に火成岩・ペグマタイト・スカルンに一次鉱物として産する他、銅鉱床の酸化帯に二次鉱物としても産します。 黄銅鉱・石英とともに産することがほとんどです。
…黄銅鉱の表面を酸処理して本鉱として販売されているのを見たことがあります。 そうだと言ったらそうですが、できれば自然のものが良いなと思う石好きの心理があったりしますよね^^ 基礎データ化学組成 硫化鉱物 Cu5FeS4色 赤褐色 青紫条痕 灰黒色結晶系 六方晶系へき開 不明瞭硬度 3比重 5.1

銅藍 コベリン コベライト COVELITE

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美しく研磨されたものなど、深い色合いに目を楽しませてくれてくれる銅藍。
イリデッセンス(光の干渉により角度を変えると虹色にキラキラと輝く現象)に心奪われる方も多いと思います。
読みはどうらん。
英名はコベライト・コベリンとも呼ばれ、イタリアの鉱物学者 Nicolas Covelli(ニコラス・コベリ)にちなんで命名されたとのことです。銅の硫化鉱物コベリンは銅の硫化鉱物。 硫化鉱物とは、金属・半金属硫黄が結びついているものを言います。 特徴として、 対称性の高い結晶形金属に似た性質(金属光沢・導電性)硬度が低い比重が高いが挙げられます。
黄鉄鉱白鉄鉱・辰砂・方鉛鉱黄銅鉱などがあります。 ※参考 硫化鉱物 見た目と重さそこで比重ですが… 比重は、同じ体積の水を1とした時のその石の重さ。 同じ大きさでも重さが違うことです。 鉱物の比重は2~4の間が多く、2くらいまでは軽い鉱物、4以上は重い鉱物となります。 コベリンの比重は4.7。 見た目よりずっしり感のある鉱物です。 ※参考 比重 炎色反応熱すると青い炎で簡単に溶けてしまいます。 炎色反応とは、炎の中に鉱物を入れると、特有の色の炎になるものがあります。 鉱物に含まれる元素が、化学変化を起こすためにこの反応が出ます。 銅は青緑色になります。 参考 炎色反応 産地 産状コベリンは、一次鉱物・二次鉱物・火山ガスの昇華物とその生まれは3つあります。 一次鉱物 熱水鉱脈に存在二次鉱物 黄銅鉱 斑銅鉱 輝銅鉱などの硫化銅の酸化により存在昇華物 火山の噴火口から出たガスが昇華して存在昇華は命名由来となったイタリアの鉱物学者 Nicolas Covelli(ニコラス・コベリ)が発見したと言われる、ベスビオ火山のコベリンがまさしくそうとのこと。 日本では、群馬県入山(いりやま)で産出しています。 コベリンの昇華物としての存在はとても稀で、一次・二次がメインです。
有名産地としては、先述のイタリア。 イタリアは現在はほとんど見られなくなっています。 アメリカモンタナ・アリゾナ・コロラドなどが有名です。 モンタナ州のコベリンは近年、少なくなってきています。
銅藍の銅の含有率は60%超え。 銅鉱石として採掘の対象としている鉱山もあります。 基礎データ化学組成 硫化鉱物 CuS色 藍色条痕 灰黒色結晶系 六方晶系へき開 一方向に完全硬度 1.5-2比重 4.7へき開は薄いうすーい板状に剥がれ、ふにっ…

ラズライト 天藍石 LAZULITE

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人気の天藍石。 濃いブルーの結晶に心奪われる方も多いのではないでしょうか? ラピスラズリの主成分である青金石のカタカナ表記がラズライトとなり、この天藍石のカタカナ表記も同じ。 和名と英名の綴りのLとRで判別してください。 青金石 せいきんせき lazurite ラズライト天藍石 てんらんせき lazulite ラズライト産地産状ピラミッドのような形や塊、粒状で見られます。
花崗岩ペグマタイト・石英鉱脈・変成岩に産します。 アメリカ・カナダ・ブラジル・スウェーデン・オーストリア、そして日本にも産します。 鉄天藍石(Mg,Fe)Al2(PO4)2(OH)2 マグネシウムと鉄が入れ替わると鉄天藍石となり、天藍石と鉄天藍石は完全固溶体の関係です。
マルティン・ハインリヒ・クラプロートドイツの科学者で、この天藍石の発見者。
ベルリン大学の初代の化学教授です。 チタン・ジルコニウム・テルル・セリウム・ウランと多岐にわたって関わった人物です。 それぞれの物質にクラプロートがどのようにかかわったのか触れてみます。 チタン 1791年アマチュア鉱物学者ウィリアム・グレゴールにより海岸の砂の砂鉄の中に鉄以外の物質を発見しメカナイトと命名。 1795年クラプロートによりルチル鉱石の中に新元素を発見しチタンと命名。 グレゴールとクラプロートの発見物は同じものであった。 ジルコニウム古代からジルコニウムは利用されていたが、その中に新しい金属があるとは思われていなかった。 しかし、クラプロートはジルコニウムを分析し、それまでの定説を覆し新鉱物を発見した。 分析能力にたけた人物であった。 テルルモリブデンを含む銀と呼ばれた鉱物があり、その鉱石を鉱物学者ミュラーが分析・研究を続けたが上手くいかず、クラプロートに送って分析してもらった結果、新しい金属であることが解った。 セリウム1803年クラプロートはセル石と呼ばれるものの中に新しい土を発見。 同時期、ベルセリウスとヒージンガーによって同一のものを発見。 1801年に発見された小惑星ケレスにちなみセリアと命名。 このセリアは多数の希土類元素を含む酸化物で単離されていなかった。 単離されたのは発見から26年後、1839年のこと。 ウラン1789年ピッチブレンド(当時亜鉛と鉄の鉱石と思われていた)を分析し、黒い粉末を得てこれをウランと命名。 この50年後、金属ウランのが単離されて、クラプロートの得た黒…

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