ヘリオドール Heliodor

ヘリオドール Heliodor Zelatoya Mine, Rangkul,Tajikistan
Heliodor Zelatoya Mine, Rangkul,Tajikistan

ヘリオドール heliodor

黄色いベリル(beryl・緑柱石)。
heliodor/ヘリオドールはアクアマリン・エメラルドと兄弟です。

ベリル兄弟

その色によってその呼び名が分かれる、ベリル兄弟を記します。

  • 水色・青色 アクアマリン(鉄による発色)
  • 緑色 エメラルド(クロムによる発色)
  • 無色 ゴッシェナイト(セシウム含有)
  • 黄色 ヘリオドール(鉄分による発色)
    --イエローベリル・ゴールデンベリルともいわれます。
  • ピンク モルガナイト(マンガンによる発色)
  • 赤色 レッドベリル(マンガンによる発色) 
    --ビックスバイトともいわれます。

ヘリオドールとは

ヘリオドールの色合いは黄色~黄金色~薄緑色。
イエローベリル(yellow beryl)・ゴールデンベリル(golden beryl)ともいわれます。
現在では、この呼び方のほうが多いように思いますが、黄色をイエローベリル・黄金色をゴールデンベリルと呼び、黄緑色のものをヘリオドールと分ける場合もあるそうです。
というか、必然的に分けられてしまうのかもしれません。
一般的には、先に述べた色合い全てがヘリオドールと呼ばれています。

産出地と産状

産出はペグマタイトに産します。
アクアマリンと一緒に産出されることが多く、発色の原因とされている元素はともに鉄分。
結晶構造中の鉄のいる場所が違うために、発色が異なると考えられているそうです。
ほんの少しの違いで、黄色と水色となるのですね。

産地はロシア(ウラル地方)・ブラジル(ミナスジェライス)・アメリカ(コネチカット州)などがあります。
品質が一番良いとされるのは、ウラル産のものです。

ヘリオドール Heliodor Zelatoya Mine, Rangkul,Tajikistan
Heliodor Zelatoya Mine, Rangkul,Tajikistan

ヘリオドールの意味 いわれ

ヘリオドールという名前は、ギリシャ語で”太陽の贈り物”という意味。
”helios”は太陽、”doron”は贈り物という言葉からできたものです。
その昔、神様からの贈り物として、お守りにしていたそうです。