アクアマリン aquamarine

aquamarine  Erongo,Namibia
aquamarine  Erongo,Namibia

緑柱石(Beryl/ベリル)の青い色

更に宝石として価値のあるものをアクアマリンと呼びます。
Beryl/ベリルはベリリウム鉱物でベリリウムの原料となります。
色によってその呼び名は分かれます。
  • 水色・青色 アクアマリン(鉄による発色)
  • 緑色 エメラルド(クロムによる発色)
  • 無色 ゴッシェナイト(セシウム含有)
  • 黄色 ヘリオドール(鉄分による発色)
    --イエローベリル・ゴールデンベリルともいわれます。
  • ピンク モルガナイト(マンガンによる発色)
  • 赤色 レッドベリル(マンガンによる発色) 
    --ビックスバイトともいわれます。

ベリリウム

原子番号 4
元素記号 Be
分類 レアメタル アルカリ土類金属
主に合金で使われ、中性子の減速材や高音域スピーカーで使用されます。
人体に対しては毒性が強く、体に入ると慢性肺疾患を起こす等があります。
そして味は、”甘い”そうです。

アクアマリンの青い色はバリエーションがあり、緑がかった青色のものから空の色まであり、鉄分が着色の原因です。

色のグレードにより30級程に分類されているそうで、トップグレードはマルタ・ロサと呼ばれるそう。
最高品質と言われるのは、ブラジル・サンタマリア鉱山産の深い青。
最近では産出が減ってきており、マダガスカル・モザンビーク産の鮮やかな色のものを”サンタマリアアフリカーナ”という名前が付けられています。

イミテーション

市場に出回っているものは、綺麗な青色を出すためほとんどが熱処理されています。
濁りの全く無いアクアマリンは高価なのでイミテーション(=偽物)が作られることも多く、ガラスや人工スピネル・ガンマ線照射をしたブルートパーズ等が出回っています。

二色性

見る角度によって無色に見えたり、青色に見えたりするアクアマリンもあり、この現象を”二色性”と呼びます。

産出地 産状

産地は、ブラジル・ミナスジェライス州を筆頭に、マダガスカル・パキスタン・アフガニスタン等があります。
また、日本でも産出され茨城県山の尾・福島県石川・岐阜県恵那・佐賀県杉山等がありますが、不透明で濁りが多いものがほとんどです。
産状は、ペグマタイト中や花崗岩に生成し、晶癖は柱状です。

基礎データ

  • 珪酸塩鉱物 化学式 Be3Al2(SiO3)6
  • 色 青色
  • 条痕 白色
  • 結晶系 六方晶系
  • へき開 不明瞭
  • 硬度 7.5~8
  • 比重 2.7
aquamarine  Erongo,Namibia
aquamarine  Erongo,Namibia

アクアマリンの意味 いわれ

ケンカの仲直りに良いそうです。
水の近くの邪気払いにも。
また、喉に効く石とされています。
(喉を酷使する仕事の方はよいそうです。)

”アクアマリン”はラテン語で水(アクア)・海(マリン)。
海の底に住んでいる海の精の宝物が、岸に打ち上げられ石になり、それがアクアマリンだったというお話や、人魚が船乗りに恋をして、そのとき流した涙がアクアマリンとなって打ち上げられ、相手の船乗りが石を拾いお守りにしたという話があります。
なので船乗りのお守りとして、そして人生の航海のお守りとして歴史のある石です。

また、片思いの人がこの石を所持して相手を思うと、思いが届くという逸話もあります。
水の色 海の色・・
水は生命の源と考えると、その色の石であるこのアクアマリンは”永遠の若さ”や”子宝に恵まれる”とのいわれも歴史上には見られます。

注意点

硬く、耐久性が比較的強い石ですが、汗や油皮脂で曇りやすい性質を持ちます。
身につけたら柔らかい布などで必ず拭いてから保管が望ましいです。
aquamarine  Erongo,Namibia
aquamarine  Erongo,Namibia

つぶやき

水色の石はアクアマリンに限らず、割と喉やコミュニケーションがよくなる、若しくは感が冴えるという意味合いが多く見られます。
色そのものが人の心に与える影響(色彩心理学などによる色そのもののイメージや文化)も合わせて考えられているのだなと思います。
歴史上の重要な地位を持つ人は、様々なその人のエピソードを記憶している家臣、またはその人生を書き留めるべく伝記作家等の人々に囲まれて生活をしています。
今言われている石の意味合いは、歴史の中で存在してきたいわゆる有名ドコロの石ほどその情報量や意味合いはより多くなる傾向があり、意味合いそのものの広がりもこれに倣います。
人間が重ねてきたその石のいわれを見ていくと、色によるもの・有名な方のエピソードが元になっているもの・見た目からそう呼ばれるもの・採掘される環境が要因になるものなど追っていくとアクアマリンに限らず、なかなかとっても人間臭いものです。

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