ポルダーバールタイト POLDERVAARTITE
Poldervaartite N'Chwaning Mine, Kuruman, North Cape, South Africa
オルミアイトとポルダーバールタイト
ポルダーバールタイトといえば、2006年に新鉱物として登録されたオルミアイトとの絡みが浮かびます。
もともとはポルダーバールタイトでひとくくりとされていましたが、Mn(マンガン)の含有量が多いポルダーバールタイトが発見され、それがオルミアイトとなりました。
Ca(Ca,Mn)(SiO3OH)(OH)
- Ca<Mn オルミアイト(Olmiite) CaMn2+(SiO3OH)(OH)
- Ca>Mn ポルダーバールタイト(Poldervaartite) CaCa(SiO3OH)(OH)
かっちり置換した状態ということではなく、端成分がCaとMnで間の部分はバリエーションがあります。
肉眼での判別は不可能です。
過去、ポルダーバールタイトととして鑑別されたものでも、オルミアイトとして鑑別結果が出るものが多数あるかと思います。
それぞれの産地別で見たときに、とある産地で産出したポルダーバールタイトはほとんどがオルミアイトだったという話もあります。
お手持ちのポルダーバールタイト、オルミアイトかもしれませんね。
名前の由来
ポルダーバールタイトはオランダの岩石学者 Arie Poldervaart 、オルミアイトはイタリアの鉱物学者Filippo Olmiに因みます。
基礎データ
- 化学組成 マンガン珪酸塩鉱物 Ca(Ca,Mn)(SiO3OH)(OH)
- 色 カラーレス 乳白色 ピンクホワイト 茶色
- 条痕 白
- 結晶系 斜方晶系
- へき開 なし
- 硬度 5
- 比重 2.91
※参考 mindat.org-Poldervaartite Olmiite-Poldervaartite Series
![]() |
POLDERVAARTITE N'Chwaning Mine, Kuruman, North Cape, South Africa |