アダム鉱 ADAMITE
Adamite Level 5, Mina La Ojuela, Mapimi, Durango, Mexico
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亜鉛を含む鉱床の二次鉱物。
発見者のフランスの鉱物学者ジルベール・アダムに由来します。
亜鉛と砒素を含む場所で酸化することによって産し、褐鉄鉱とともにクリーム-黄緑色の球状の集合体や短い柱状、腎臓状の姿をしたアダム鉱を良く見かけます。
そして、明るい黄色の蛍光が観察できる鉱物です。
色と蛍光と熱
クリーム-黄色が一番多く見かけるアダム鉱ですが、カラーレスもあります。
ですがこのカラーレスは稀な色合い。
また、微量の銅を含むと青-緑色、同じく微量のコバルトを含むとピンク-紫色となりますが、この微量成分そのものが発光を妨害してしまうため蛍光性は示しません。
炎をかざすと溶けて液体化してしまうアダム鉱、熱を加えたものは蛍光性がなくなります。
基礎データ
Adamite Level 5, Mina La Ojuela, Mapimi, Durango, Mexico
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- 化学組成 ヒ酸塩鉱物 Zn2(AsO4)(OH)
- 色 クリーム-黄色 ピンク-紫 青-緑
- 条痕 白色
- 結晶系 斜方晶系
- へき開 完全
- 硬度 3.5
- 比重 4.3-4.5
- 蛍光