クリソコーラ Chrysocolla
和名 珪孔雀石
このクリソコーラは銅鉱床の二次鉱物です。
単体では柔らかくジュエリーには向いていませんが、石英にクリソコーラが染み込み固まった美しいものが産出され人気があります。
特にアメリカで人気があり、ジェムシリカと呼ばれています。
クリソコーラクォーツとも呼ばれて流通しています。
産出地 産状
チリ・メキシコ・アリゾナ・日本では秋田の尾去沢鉱山等銅を含む鉱山で産出されます。この石は形になる前に、二酸化ケイ素・水・銅を含むゼリー状となり固形化していくとのこ。
共生鉱物は、マラカイト(孔雀石)・アズライト(藍銅鉱)・キュープライト(赤銅鉱)
などがあります。
名前の由来
名前の由来は、ギリシャ語の”chryso”(金)”kolla”(蝋・ニカワ)です。ニカワとは昔から接着剤の役目を担っているもの。
そのことから…
銅鉱石から金を抽出する際、この石も銅鉱石の仲間なためにその様子からのことだとも、クリソコーラというこの名前、昔のクリソコーラと今のクリソコーラは違うもので金を半田付けするときに使用されていた石の名前だとも、色々な説が見られます。
基礎データ
- 化学組成 珪酸塩鉱物 フィロケイ酸塩鉱物 (Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4・nH2O
- 色 青色 青緑色 緑色
- 条痕 白色
- 結晶系 単斜晶系
- へき開 なし
- 硬度 2.5-3.5