トルマリン Tourmaline

Tourmalin Brazil
Tourmalin Brazil

和名は”電気石”
熱を加えることで、結晶の両端がプラスとマイナスに帯電することからこの名前となりました。
とても複雑な化学組成をもち、
「トルマリンの化学は宝石のつくりというより中世の錬金術の処方箋に近い」(ジョン・ラスキン
とその複雑さを表しています。

トルマリンの仲間

トルマリンは珪酸塩鉱物のグループの名前です。
代表的なものは、
等があります。

トルマリンはカラーの豊富な石です。
色によっていろいろな名前があります。

  • ルベライト-rubellite ルビーのような色合いのもの。薄いものはピンクトルマリンと呼ばれていることが多いです。
  • 赤紫
    シベライト-Siberite
  • 無色
    アクロアイト-achroite

  • ショール-schorl
    ブラックトルマリン

  • インディゴライト-indicolite
    ブルートルマリン

  • ベルデライト-verdelite
    グリーントルマリン
  • 褐色
    ドラバイト-dravite
最近では色の名前+トルマリン、たとえばグリーントルマリンと呼ぶことが一般的なようです。

色の名前と鉱物種

上記の名前で、ショールは鉄電気石、ドラバイトは苦土電気石と予想がつくと思います。
残りの色の名前のものはどの仲間?と思うと思いますが、全部リシア(リチア)電気石です。
ですが、色という単位で考えた場合、複数のトルマリンの鉱物の種類にまたがって呼ばれています。
更に、エルバイトとドラバイトの間で固溶体を作り、ドラバイトとショール及びエルバイトの間に固溶体※1を作るため、まぜこぜになった姿も見られます。

※1固溶体とは、2つ以上の元素が融け合って混じり合い均一になっている個体の状態をいいます。トルマリンは複数の美しい色合いを豊富に持ち、その色が何色にもわたって再現されている標本も多く、本当に目を奪われます。

ベンジャミン・フランクリンとトルマリン

またこのトルマリンは、ベンジャミン・フランクリンが愛した石だそうです。
アメリカ独立に多大なる貢献をした人物は、凧の実験で雷と電気が同じ物であると明らかにし、避雷針を発明した人でもあります。

トルマリン いろいろ

ウォーターメロントルマリン Watermelon Tourmaline


watermelon tourmaline Brazil
Watermelon Tourmaline Brazil

真ん中がピンクで外側が緑色のウォーターメロントルマリン。
緑の中にピンク色の色合いから、ウォーターメロン=スイカトルマリンとも言われます。
クロムによる緑色の発色のものはブラジリアン・エメラルドという名前がついて、とてもきれいな緑色をしています。

パライバ トルマリン Paraiba Tourmaline


Paraiba Tourmaline Brazil
Paraiba Tourmaline Brazil



ブラジルパライバ州で採れる、この独特の色とテリ。
このネオンブルーの色は、銅が引き起こすそうです。
そして最近では、ナイジェリア産のものも、加熱処理するとこのパライバと全く同じ色になるそう。
これは大昔、ブラジルのパライバ州とナイジェリアが近い位置にあったとされる大陸移動説に後押しされています。

パライバトルマリンというと、ブラジルパライバ産のものだけの名称のように思うのですが、社団法人日本ジュエリー協会の定義によると、パライバトルマリンとはその産地を特定するものではなく、ナイジェリア・モザンビークでも石は採掘されていおり、”銅イオンによりブルー~グリーンを呈するトルマリン”をパライバトルマリンとするとのことです。
ちなみに、パライバトルマリンはエルバイトです。

トルマリンクォーツ Tourmaline Quartz

Tourmaline Quartz Brazil
Tourmaline Quartz Brazil
水晶の中に針のような形で水晶の中に内包されているものをトルマリンクォーツもしくはトルマリンインクォーツ(これがよくネームタグで見る気がします…)「トルマリネーテッドクォーツと呼ばれます。

名前の由来

名前の由来は、シンハリ語(セイロン→現スリランカの現地語)の”turmali(トルマリ)”
これは”色の混ざった石”を表す言葉だそうです。
もともとイエロージルコンもしくはイエロージルコンとトルマリンが混じった石をさす名前だったのですが、いつしかトルマリンのみに用いられるようになったそうです。

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