ラブラドライト Labradorite

ラブラドライト Labradorite
ラブラドライト Labradorite
見た感じはグレー色の石に見えますが、光が当たるときれいに色が出て光ります。
青を基調としたその虹の光は、”アゲハ蝶の羽” ”アワビ貝の光沢”とよくたとえられます。

ラブラドレッセンス

シャボン玉の表面が七色に光る光の干渉の原理とインクルージョンされている鉱物、そして層状の構造(曹長石と灰長石が交互に薄い層状となっている構造)との相乗効果によりラブラドレッセンスと呼ばれるこの光があらわれます。
質の良いものはフィンランドで採掘され、その中でも発色が優れているものを”スペクトロライト”と呼びます。

いわれ

ラブラドライトは、”太陽と月を象徴する石”といわれます。
月のような冷静な青い光で、洞察力・直観力を鍛え、太陽のような活力を持ち主に宿す石といわれます。
長石は、月・太陽・宇宙などに象徴される石が多くみられます。
18世紀後半、カナダのラブラドル半島で宣教師によって発見されました。
名前の由来はこの地名からです。

が。
古代ローマ時代、”プリニウスの博物誌”に、このラブラドライトによく似た性質を持つ石について記述されていたことから、古代からその存在が知られていたのでは?と予測できるとの話があります。

基礎データ

  • 化学組成 珪酸塩鉱物 テクト珪酸塩 
    NaAlSi3O8(50-30※)-CaAl2Si2O8(50-70※)
  • 色 青色 灰色 白色
  • 条痕 灰褐色 白色
  • 結晶系 三斜晶系
  • へき開 完全
  • 硬度 6~6.5

長石グループ

長石グループに分類されるこの石、ほかにムーンストーン・アマゾナイト・サンストーン等、有名所の石が多いと思います。
鉱物中No1の分布を誇り、月にも存在します。

長石グループは造岩鉱物(岩石を構成する鉱物)の分類上で一つのグループを形作っています。
この長石グループだけで20種類以上の鉱物があります。
造岩鉱物の分類に当てはまる鉱物は他に、輝石・角閃石・雲母・かんらん石・柘榴石などがあります。
長石の構成は、
  • Al(アルミニウム)
  • Si(ケイ素)・O(酸素)
  • その他の元素 K(カリウム)Na(ナトリウム)Ca(カルシウム)
その他の元素に注目し、長石で、K・Na・Caを含むものは、
  • カリ長石 KAlSi3O8
  • 曹長石 NaAlSi3O8
  • 灰長石 CaAl2Si2O8
この3つをベースに、下記のように2分類されています。

1.カリ長石 カリウム・アルミニウム主成分

  • 正長石 単斜晶系 -ムーンストーン
    ムーンストーンは正長石と曹長石が薄い層を作って交互に存在します。
    分類は正長石に属します。
  • 微斜長石 三斜晶系 -アマゾナイト
※正長石・微斜長石は肉眼でその差は判別不能

2.斜長石 ナトリウム・カルシウム主成分

斜長石は、曹長石~ナトリウムが主成分のソーダ長石と、灰長石~カルシウムが主成分のカルシウム長石の組み合わせの割合により分類されます。

曹長石(%) 灰長石(%)
曹長石 100~90 0~10
灰曹長石※1  90~70 10~30
中性長石 70~50 30~50
曹灰長石※2  50~30 50~70
亜灰長石 30~10 70~90
灰長石 10~0 90~100
※1 灰曹長石(サンストーン)
※2 曹灰長石(ラブラドライト)

コメント

このブログの人気の投稿

石の基礎知識 石ができるまで

石の基礎知識 ノジュールとコンクリーション

プリニウスの博物誌 アメジスト

角閃石 アンフィボール amphibole

石の基礎知識 結晶