グレンドナイト Glendonite

Glendonite Kola Peninsula Russia
Glendonite Kola Peninsula Russia
この独特の外観と同じく、その成り立ちについても独特(諸説あり)です。
炭酸塩鉱物のイカ石(Ikaite)の仮晶と言われているグレンドン石です。

イカ石 Ikaite 

天然のイカ石が発見されたのは、1963年、グリーンランドのIkka fjord(イカ・フィヨルド)です。
海の中の湧水の周りで形成されていたとのことです。

イカ石は氷点付近で晶出しますが、温度が上昇すると水とCaCO3(炭酸カルシウム/方解石)へと分解します。
つまり、普通の状態では見ることができないものです。
合成した単結晶のイカ石の写真を見ましたが、透明でにょきにょきと色んな方向に腕が伸びたような形をしていました。
ゆきんこ模様の手を抜いたような形!?です(笑)

イカ石は海(海底の堆積物や湧水の近く)や湖沼で発見されます。
それ以外では北海道足寄町螺湾のシオワッカ冷泉にて氷点下以下の水温となる冬の間にイカ石が見られるとのことです。

※液状の物からその物質が分離して、結晶ができることを”晶出”といいます。

イカ石の仮晶 説

Glendonite Kola Peninsula Russia
Glendonite Kola Peninsula Russia
仮晶とは、とある鉱物が結晶した形を残したまま、中身が別の鉱物に置き換わってしまうこと。
イカ石の仮晶であろうと思われているものは世界のあちこちで見られ、それぞれの名前で呼ばれています。
  • グレンドン石(Glendonite)
  • チノライト(Thinolite)
  • 玄能石(日本ではこの名前のものがそうです。)
等。

Glendonite Kola Peninsula Russia
Glendonite Kola Peninsula Russia
イカ石の仮晶”説”と小見出しを付けていますが、諸説あり、その中で現在最有力とされている説がイカ石の仮晶説ということであるため、あえて”説”としました。
方解石ではなく、マグネサイトの仮晶のグレンドン石が見つかったり、イカ石の結晶系は単斜晶系ですがこれは違うのでは?と思われるものもあったり…
前のセクションで記したイカ石の仮晶であろうと思われているものの中には、違うものもあったりする可能性もあります。
??と思われる不一致な部分が現在もあり、謎はまだまだ謎のまま継続中です。

基礎データ(イカ石)

  • 化学組成 炭酸塩鉱物 CaCO3·6H2O
  • 色 白
  • 条痕 白
  • 結晶系 単斜晶系

コメント

このブログの人気の投稿

石の基礎知識 石ができるまで

石の基礎知識 ノジュールとコンクリーション

角閃石 アンフィボール amphibole

プリニウスの博物誌 アメジスト

Graphite 石墨