デュモルチェライト デュモルチ石 Dumortierite
Dumortierite |
和名 デュモルチ石
青から紫色のデュモルチ石のイメージが強いと思いますが、緑やピンク、褐色のものもあります。
石英と共生しますが、デュモルチェライトクォーツという名前で呼ばれています。
人気がありますね。
命名者 Eugène Dumortier
Dumortierite |
デュモルチライト Dumortierite という名前は、フランスの古生物学者
ウジェーヌデュモルティエ/Eugène Dumortier(1801 - 1876)に因みます。
もともと彼は金細工(金メッキ)の業者で50歳のころから地質学に本格的に取り組んだとのこと。
手元の資料に1881年にこの石の名前が付けられたとの情報があるのですが、彼の死後つけられた名前ということになります。
彼の収集した化石は、リヨンの自然史博物館に遺されたそうです。
産地 産状
この石はアルミニウムを含む変成岩やペグマタイトから産します。
アルミニウムを含むため熱に強く、産業用溶解炉の内壁に利用されます。
ろう石の鉱床で多く見られる鉱物ですが、大きな結晶はあまり見られません。
繊維状の集合体や塊になったものが多く、単体の場合は柱状の結晶が見られます。
産地としては、アメリカ・ブラジル・マダガスカル等、そして日本です。
栃木県黒磯 福島県郡山等です。
基礎データ
Dumortierite |
- ケイ酸塩鉱物(ネソケイ酸塩鉱物)Al7(Bo3)(SiO4)3O3
- 色 青~紫色 緑 ピンク 褐色
- 条痕 白色
- 結晶系 斜方晶系
- へき開 明瞭
- 硬度 8.5
- 比重 3.4